二階堂千鶴
ごきげんよう。はぁ、やっと戻ってこれましたわ。
三浦あずさ
お疲れ様です。うふふ、エスコートどうもありがとう。
二階堂千鶴
はいはい。まったく、このセレブの手を煩わせるなんて。高くつきますわよ?
三浦あずさ
あらあら、怖いわね〜。
二階堂千鶴
本当なら新劇場の方に行かなきゃなのに、こっちに来るだなんて。誰もいないじゃありませんの。
三浦あずさ
ごめんね、あっちへの行き方がどうしてもまだ慣れてなくて。
二階堂千鶴
まあ、良かったかもですわ。取り壊しが始まる前に、最後にここに来られたんですもの。
三浦あずさ
そうね…無くなっちゃうのね、本当に。
二階堂千鶴
ええ。ですが、悲しんでいる暇はなくてよ?わたくし達が目指すのは、あくまでトップアイドル
二階堂千鶴
これもまたそこにたどり着くまでの、ほんの礎に過ぎませんわ。おーっほっほ…ゲホゴホッ。
三浦あずさ
本当に?
二階堂千鶴
ええ、もちろん。
三浦あずさ
…今は、私しかいないわよ。
二階堂千鶴
ふふっ。大丈夫、涙は最後の瞬間まで取っておきますわ。その方が素敵ではなくて?
三浦あずさ
もう、素直じゃないんだから。
二階堂千鶴
なんとでもおっしゃいなさい。あなたこそ、今なら特別にセレブの胸をお貸ししますわよ?
三浦あずさ
まあ、ありがとう。でも、そんなふうにあらたまって言われると、かえって泣けないものね。
二階堂千鶴
そんなものかもしれませんわね、わたくし達に泣きながらの別れはふさわしくないんですもの。
三浦あずさ
そうね、ここが無くなってもまだ私たちはこれからも…あら。千鶴ちゃん、もう11時よ。
二階堂千鶴
え、嘘でしょう!?ああもう、皆と待ち合わせて色々回る予定があったのに!
三浦あずさ
ご、ごめんなさいね。せっかくのオフが。
二階堂千鶴
仕方ないですわね。とにかく、新劇場の方に向かいましょうか。
二階堂千鶴
鍵を返してきますわ、先に外出てて下さい、あずさ。
三浦あずさ
うん、分かったわ…本当にありがとうございました、お疲れ様。
二階堂千鶴
あら。では、わたくしも。
二階堂千鶴
…さよならは言いませんわ。何か言いたいけど、思い出が多すぎて、上手く言えそうもありません。
二階堂千鶴
ですから、今言えるのは。
二階堂千鶴
……
二階堂千鶴
きっと、戻ってこれますわよね。また、お会い致しましょう!
(台詞数: 29)