運命の切符「劇場→東京」
BGM
カーテンコール
脚本家
ルクアミライ
投稿日時
2018-03-19 09:37:30

脚本家コメント
ただお別れを告げるだけのドラマは書きたくなかった、ってね。

コメントを残す
天海春香
ー宇宙・765プロ劇場ー
高木社長
ー劇場最後の日、地球へ戻るPと、劇場とともに長い宇宙の航海へ旅立つアイドル達ー
高木社長
P「...やっぱり、みんなと一緒に旅立ちたいな。」
春日未来
ダメですPさん!Pさんは人間なんですから。ワープ中の時空の歪みに耐えられません!
高木社長
じゃあやっぱりプロデューサーとして、せめてそこで死ぬのが...
天海春香
嫌です...。Pさんが苦しみながら死んでいくところは見たくないですから...。
天海春香
それに、みんな、どんな形であれこうしてPさんと別れることを受け入れています。
天海春香
一度決心をした子にまた揺さぶりをかけるようなことはしないであげてください...。
高木社長
P「...。そうだな、聞き分けのない大人でごめんな。」
天海春香
私だって...悲しいんですから。
高木社長
P「じゃあ...最後にみんなと握手して、さよならだ。」
高木社長
~~~
高木社長
P(泣きつく子もいた。笑ってくれる子もいた。それでも、みんなはこの運命を受け入れていた。)
高木社長
P(みんな、成長したな...)
春日未来
プロデューサーさん!これ、帰りの切符です!
高木社長
切符!?スペースシャトルで帰るんじゃなかったの?
天海春香
スペースシャトルだと目立っちゃいますから、新幹線型の宇宙船です!
春日未来
みんながアイデアを持ち寄って、頑張って作ったんです!ちゃんと安全ですよ?
高木社長
P「そうか...。みんなありがとう。もし死んでもそれは本望だ。喜んで乗らせてもらうよ。」
高木社長
プルルルルルル...
天海春香
あ...発車のベルです...。
高木社長
P「えぇ?もうお別れ...?」
天海春香
各国のレーダーの一瞬の隙を狙って地球に入るので、1秒たりとも遅れられないんです...。
春日未来
...。
高木社長
P「俺はみんなとここで過ごせて、本当に幸せ者だった。こうやって送り出して貰えるのも。」
高木社長
P「またどこかで。お互いの運命が交わった先で...会えたらいいな。」
高木社長
ーのぞみ765号 東京行きが発車いたします。お見送りのお客様は安全柵から離れてくださいー
高木社長
P「なんとも粋な...お別れだよ。フフッ」
高木社長
ー運命の扉が閉まったー
天海春香
プロデューサーさーーーん!!!
春日未来
プロデューサーさーーーーーん!!
春日未来
~~~
高木社長
P(もうそろそろ着陸かな。うーん、眠くなってきた...zzz...)
高木社長
~~~
高木社長
ーまもなく、東京です。東北、上越、北陸方面各新幹線と、山手線、京浜東北線...ー
高木社長
P「うん?もう着くのか...。あれ、普通にお客さんもいるな。」
高木社長
P(もしかして...全部夢だった、とか?そんなはずは...)
高木社長
P(でも、これが夢でなかったと証明するものがない!)
高木社長
~~~
高木社長
P(改札か...。あ!切符!)
高木社長
P「そうだ、切符を忘れてた!これは絶対だ!現実であることの照明だ!」
高木社長
切符「劇場→東京 3月19日限り有効」
高木社長
P「よし本物だ!俺は宇宙の劇場から帰ってきたんだ!証明するものもある!一生の宝にできる!」
高木社長
ーと思ったのも束の間だったー
高木社長
(でも自動改札に入れたら切符はなくなる。かといって有人改札では偽物だと思われてしまう)
高木社長
...。
高木社長
...。わかったよ。
高木社長
俺は...心を信じる。色あせることのない記憶は、物じゃなくて心にあるってな。
高木社長
ありがとう、運命の切符。
高木社長
ー自動改札のモニターにアイドルの集合絵が見えた気がしたが、次の乗客の表示で消えてしまったー

(台詞数: 50)