七尾百合子
こんばんは、ワトソン諸君!!
七尾百合子
七つのしっぽがある脳細胞を持つ女、名探偵七尾百合子です。
高山紗代子
あ、今年は自分で推理するんだね。
高坂海美
去年はえれなんがやってたよね。サンバ探偵だっけ?
七尾百合子
今回の謎はこちら。
七尾百合子
ばばん!!
七尾百合子
ホワイトボードに仕掛けられた魔法陣の謎を解け!
高坂海美
……ゆりりん、気合入ってるね。
高山紗代子
百合子がこの推理番組を始めて1年と7か月。それの総決算が今日だもの。
七尾百合子
今日は3月18日
七尾百合子
そう、世間にはびこる謎を解く名探偵アイドル、私、七尾百合子の誕生日です!
七尾百合子
私が劇場の控室に入ると、ホワイトボードにサプライズが!
七尾百合子
なんと!かわいい私のイラストとともにたくさんのお祝いの言葉があったのです!
七尾百合子
メッセージを込めてくれたのは瑞希さんに杏奈ちゃん、朋花さんにまつりさんに紗代子さん。
七尾百合子
私はこのホワイトボードを見て、思わず頬を緩ませにやけてしまいました。
七尾百合子
しかし、次の瞬間、このホワイトボードに隠された恐ろしい罠に私は気付いてしまったのです。
七尾百合子
でれでれで~ん!!
高坂海美
そういえば、さよちんはゆりりんに何を贈ったの?
高山紗代子
私?今度、美味しい和菓子のお店に連れて行ってあげる約束をしてるよ。海美は?
高坂海美
トレーニンググッズ!本を読みながらでもできるやつ見つけたんだ♪
七尾百合子
では、ホワイトボードに隠された罠とは何なのでしょうか。
七尾百合子
そのヒントは杏奈ちゃんの書いたメッセージにありました。
七尾百合子
杏奈ちゃんはホワイトボードに「百合子さん、お誕日おめでとう……♪」と書きました。
七尾百合子
ワトソン諸君もお気づきのとおり、明らかな誤字があります。しかし、本当に誤字なのでしょうか。
七尾百合子
というのも、ホワイトボードにはあの紗代子さんもコメントを寄せているのです。
七尾百合子
紗代子さんがこの誤字を見逃すとは到底思えません!
七尾百合子
つまり、これは犯人、仮にPとしますが、Pが皆にメッセージを書かせたということになります。
七尾百合子
では、何のためにこのようなことをしたのでしょう。そのヒントもホワイトボードにあります。
七尾百合子
朋花さんは図書館カフェへのお誘いを、まつりさんはオススメの漫画をプレゼントしてくれました。
七尾百合子
いくら私が本好きだと言っても被りすぎです。つまりここにこそPの思惑があります。
七尾百合子
では、一体その思惑とは何でしょう。それはP自身が示していました。
七尾百合子
それがホワイトボードに書かれた、私が本に入り込んでいるイラストです。
七尾百合子
本の中に入り込むイラスト、メッセージから消えた生の文字、導き出される答えは一つ!
七尾百合子
つまり、Pはイラストのように私を本に封印し、亡き者にしようとしているのです!
七尾百合子
じゃじゃじゃじゃーん!!
七尾百合子
そのような罠が仕掛けられたと知った私は、劇場に来たPをあえて笑顔で出迎えました。
七尾百合子
さらに勘づいたことを悟られないために私はワザとハグを要求!
七尾百合子
そんな私にプレゼントを渡すと劇場の奥でPは何も知らずに高笑いを上げたに違いありません。
七尾百合子
おはぎをたくさん準備している美咲さんのなんとぉ!の声が劇場に響くその裏で……。
高坂海美
それで、Pの罠はどうなったの?
七尾百合子
もちろん今の今までずっと警戒してますから、回避できているに違いありません!
高山紗代子
いや、もともとそんなのなかったんじゃ……。
七尾百合子
でも、杏奈ちゃんの誤字が説明できないんです!もしや、紗代子さんはまだ脅されているのでは?
高山紗代子
いや、アレはただ私の後に杏奈ちゃんがメッセージを書いただけだよ?
高坂海美
あー、見ていないと注意しようがないよね。
七尾百合子
……うう、それじゃあ私の推理は。
高山紗代子
うん。ウソはつけないから。最後なのにごめんね?
七尾百合子
……いえ、間違った推理を真実にするなんて探偵のやることじゃありませんから。
七尾百合子
それにこの世に謎がある限り名探偵の仕事に終わりはありません!
七尾百合子
名探偵七尾百合子!この世に謎がある限り七つのしっぽの脳細胞に解けない謎はない!終わり!
(台詞数: 50)