春日未来
(この世界が分断されてどれほど経ったんだろう……)
春日未来
(ここで見たのを最後に、プロデューサーさんは異空間に消えちゃったんだよね。)
伊吹翼
未来〜、そろそろ行かないと遅れちゃうよ?
春日未来
あ、ゴメンね翼! ちょっとね……。
最上静香
どうせまた『ひょっこりプロデューサーが現れるかもしれない』って考えてるんでしょ?
春日未来
えへへ……まあね♪
最上静香
はぁ、まったく……。
最上静香
私達ですらあの異空間が何なのか分からないのに、希望もなにもあるわけないでしょ?
春日未来
そうだよねぇ。でも、何となくまたここからプロデューサーさんが出てくるような気がして……。
最上静香
それに、ここでのプロデューサーとの別れはもう済んだことだし、今更未練もなにも––––––、
伊吹翼
でも別れ際に一番泣いてたのは静香ちゃんだよね〜♪
伊吹翼
『いかないで……ひっく………やっと、分かり、あえたのに………どうし、て……!?』
春日未来
そうそう! そんな感じだったよね! 翼上手〜♪
最上静香
ちょ、翼! 未来! あれは、その……突然のことだったから……。
伊吹翼
プロデューサーさんが大好きなのは、みんな同じってことだよね。
最上静香
ま、まぁ……そうね。私も散々お世話になったわけだし。
春日未来
静香ちゃんがあの大舞台に立ったことで、お父さんとも仲直りできたもんね♪
最上静香
ええ。それもこれもみんな、プロデューサーのおかげ……。
最上静香
………………………………。
最上静香
………………ぐすっ…………
春日未来
わーわー! 静香ちゃんが思い出し泣きしちゃった!! どうしよう!?
伊吹翼
あはは……ちょっと思い出に深入りしすぎたかな? そろそろいこっか。
最上静香
………あ、うん、ごめん。それじゃ–––––、
最上静香
……っ!? 今、そこで何か音がしなかった!?
伊吹翼
うん、確かに聞こえたよね。ガラスが割れるような“ピシッ”って音が。
春日未来
ええと、今のは一体……?
春日未来
ええと、今のは一体……? うわぁっ!? 空間に穴が!?
伊吹翼
っ! この穴、まさか……!?
最上静香
……!? 穴からプロデューサーが–––––、
最上静香
……!? 穴からプロデューサーが–––––って、え………!?
伊吹翼
あっ、プロデューサーさ〜ん! お久しぶりで〜す♪
春日未来
お久しぶりですプロデューサーさん! 私達、いつも通り頑張ってますよ!!
伊吹翼
え? 何で俺が出てきても驚かないのか、ですか? そんなの決まってるじゃないですか〜!
伊吹翼
『忘れないでほしい。例え違う世界線にいても、俺達はいつも一緒だ。それは変わらない事実だ。』
伊吹翼
な〜んて、カッコいいこと言っちゃって〜♪
最上静香
……………………………。
春日未来
静香ちゃん!? 大変! 静香ちゃんがまた泣き–––––、
最上静香
だ、大丈夫よ! もうプロデューサーがいなくても、みんなと歩み続けるって決めたから!
最上静香
………そ、それよりもプロデューサー? 私がいないからって気を緩めてないですよね?
最上静香
あっちの世界の静香によく怒られてる、ですか? 本当にもう……。
最上静香
仮にも私が認めたプロデューサーなんですから、どこの世界だろうとしっかりしてください!
伊吹翼
あ、いつもの静香ちゃんに戻った。
最上静香
プロデューサー。私達は大丈夫です。なので、安心して向こうの世界に戻ってください。
最上静香
きっと向こうの世界の私達が、貴方を待っていると思いますから。
伊吹翼
あっ、プロデューサーさんも少し泣きそうになってる! 二人とも泣き虫ですね〜♪
最上静香
だ、誰が泣き虫よ!
春日未来
それじゃプロデューサーさん、向こうの私達を引き続きよろしくお願いします!
伊吹翼
今度来た時は、みやげ話のひとつでも聞かせてくださいね〜♪
最上静香
ではプロデューサー、またの機会に。
最上静香
ではプロデューサー、またの機会に。………また会えて、よかった。
(台詞数: 50)