菊地真
プロデューサー! また恐怖番組ですか!?
萩原雪歩
……プロデューサー、いないみたいですね。
田中琴葉
監督さんにお話を考えて来てくださいと言われたので、相談したかったのですが。
田中琴葉
このままだと346プロのアイドル達にスポットがあたりそうですね……。
菊地真
プロデューサー、衣装合わせの時は絶対に来るって。
萩原雪歩
十勝に行った響ちゃん、熱中症になったみたい……。戻りは明後日って予定表に。
萩原雪歩
響ちゃんは立ち眩みだけで良かったけど。場所のせいで携帯がつながらないみたい。
田中琴葉
明日収録だから、私達で考えるしかないみたいですね。
菊地真
ボクは考えるよりも動く方が好きだから、いい案は出ないかも。ごめん。
田中琴葉
雪歩ちゃんは誰から聞いたことない?
萩原雪歩
え、わ、私ですか!?
田中琴葉
私の知っていることは本からの知識がほとんどだから、似たようなものが多くて。
田中琴葉
ご年配の方の話なら、まだ表に出ていない怖い話があるかもしれない。
田中琴葉
ごめんなさい。雪歩ちゃんに負担をかけるようなことになって。
萩原雪歩
そ、そんな。
琴葉ちゃんのせいじゃないよ。
琴葉ちゃんのせいじゃないよ。
菊地真
あ、今日はおはぎだ。
やーりぃ。
やーりぃ。
萩原雪歩
そういえば、おはぎを作る「彼岸」は年2回あるんですけど。
萩原雪歩
「彼岸」は、彼岸を指す「あの世」と現世の境界が最もなくなる日って、知ってる?
萩原雪歩
だから、「彼岸」って実は最も幽霊が出やすい日とも考えられるの。
田中琴葉
あれ雪歩ちゃん、それならお盆とはどう違うの?
萩原雪歩
お盆はご先祖様を迎える日だから、現世に来られる幽霊は限られているんだって。
萩原雪歩
前に、近くのおはぎ好きのおばあちゃんから聞いた話だよ。
菊地真
雪歩!
その話本当のこと!?
その話本当のこと!?
萩原雪歩
そ、そうだけど。
どうしたの真ちゃん?
どうしたの真ちゃん?
菊地真
「体育倉庫の古電話」って話が中学校の七不思議のひとつにあったんだ。
菊地真
霊界とこの世が近づくときに、あっちの世界の人と電話できるって……。
菊地真
しかも、決まって学校に人がいない休みの時だけ。
萩原雪歩
え……。
田中琴葉
彼岸の中日は「春分の日」と「秋分の日」。
どちらも祝日ね……。
どちらも祝日ね……。
菊地真
ど、どどどうしよう!?
七不思議の真実の1つに気付いちゃった!?
七不思議の真実の1つに気付いちゃった!?
萩原雪歩
まま真ちゃん、落ち着いて。
ここ、ここは歌を歌って、おお落ち着こう、ね、ね?
ここ、ここは歌を歌って、おお落ち着こう、ね、ね?
菊地真
くーるー、きっとくるー……。
萩原雪歩
いやあぁぁ!!
田中琴葉
2人とも落ち着いて、落ち着きなさい。
田中琴葉
……もう。
田中琴葉
でも、これで監督さんの要望には応えられそう、かな。
菊地真
雪歩、雪歩のせいで呪われるー!
萩原雪歩
真ちゃんが呪われちゃう!
穴を掘って幽霊さんに謝ってきますー!
穴を掘って幽霊さんに謝ってきますー!
(台詞数: 38)