二階堂千鶴
ここは1番盛り上がるシーンですから、台詞も一際気持ちを込めて言いたい所ですわね?
萩原雪歩
そうですね。ここを印象的に仕上げられるかはとっても重要だと思います
二階堂千鶴
ええ。プロデューサーも、気がついた事があったら遠慮なくおっしゃってくださいませ
二階堂千鶴
……雪歩ちゃんも、わざわざ私の練習につきあってくださってありがとうございます
萩原雪歩
そんなっ、私でよければ全然。今日はもう予定もないですし
萩原雪歩
それに私、嬉しいんです。千鶴さんや劇場のみんなの力になれてるって思えるのが
二階堂千鶴
ありがとうございます。それでは今の所からもう一度行きますわよ
萩原雪歩
……
二階堂千鶴
雪歩ちゃん?どうかしまして?
萩原雪歩
あっごめんなさい!ボーッとしちゃって!あの、もう一回いいですか?
二階堂千鶴
ええ。今止めた所からもう一度参りますわよ
萩原雪歩
今の所……って、どこでしたっけ?
二階堂千鶴
大丈夫ですか雪歩ちゃん?疲れているなら少し休憩しましょうか
萩原雪歩
ごっごめんなさい!大丈夫です!
萩原雪歩
ただその……なんだかメロンが食べたいなって
二階堂千鶴
メロンですか!おっ美味しいですわよね。私も良く頂きます
萩原雪歩
はい、噛みしめると甘い果汁が口一杯に浸み出して……いいですよねぇ
萩原雪歩
食べたいなぁ〜、メロン……
二階堂千鶴
あのっ!よろしければごごご馳走しますわよ!馴染みの高級青果店に用意させましょう!
萩原雪歩
あっ!ごめんなさい!そんなつもりじゃなかったんです
萩原雪歩
ただなんだか……
二階堂千鶴
なんだか?
萩原雪歩
プロデューサーが指をトントンしてるのを見てたら……メロンの事で頭がいっぱいになっちゃって
二階堂千鶴
はぁ、因果関係は分かりませんが、プロデューサーの指の動きのせいでメロンが食べたくなったと
萩原雪歩
じ、自分でもおかしな事を言ってるって分かってるんですけど……はい
二階堂千鶴
つまりプロデューサーが指をトントンしなければ集中できますのね?
二階堂千鶴
分かりましたかプロデューサー?雪歩ちゃんの為に、その指トントンは我慢してください
萩原雪歩
すみませんプロデューサー、お願いしますぅ
二階堂千鶴
では台詞合わせに戻りますわよ?
萩原雪歩
はい……
二階堂千鶴
雪歩ちゃん?
萩原雪歩
……
二階堂千鶴
…………
萩原雪歩
………………
二階堂千鶴
……………………
二階堂千鶴
突然ですけど、しりとりしましょう!私からです!
二階堂千鶴
緑豆春雨!!
萩原雪歩
メロン!!!!
二階堂千鶴
プロデューサー!隠れてトントンしてますわね!!
二階堂千鶴
まったく……貴方という人は。少しは我慢してください!
二階堂千鶴
大丈夫ですか雪歩ちゃん?私でしたら1人でも続けられますから、もう帰って休んで下さいまし
萩原雪歩
えっと、でも……せっかく千鶴さんの手助けが出来る機会だから。もうちょっと頑張りたいです
二階堂千鶴
そうですか……あくまでも無理はせずに。では先程の続きから行きますわね
二階堂千鶴
コホン
二階堂千鶴
「人に戻れぬヴァンパイアは生きていてはならない!だから!」
萩原雪歩
「そんなの知らない!だって俺は、好きでヴァンパイアになったわけじゃない!」
萩原雪歩
「俺たちは生きたい!
萩原雪歩
「俺たちは生きたい!ヴァンパイアだって
萩原雪歩
「俺たちは生きたい!ヴァンパイアだってメロンを食べていいはずだ!!」
二階堂千鶴
プロデューサァー!!
(台詞数: 50)