秋月律子
どうぞ上がってください、千鶴さん。
二階堂千鶴
お邪魔しますわ。へぇ、流石律子、部屋は綺麗に片付いていますわね。
秋月律子
まあ、百合子ほどじゃないですけど手つかずの本が溜まっているんですけどね。
秋月律子
今度部屋の模様替えをしようと考えているんですけど、いかんせん時間と手が足りなくて……。
秋月律子
……っと、この話は今は関係ありませんでしたね。
二階堂千鶴
ふふっ。わたくしでよければいつでも手を貸しますわよ。
秋月律子
期待させてもらいますね。
二階堂千鶴
……それで、本題に入りますけど、本当にわたくしでよかったの?
二階堂千鶴
貴女の20歳のお祝いに、わたくしと二人きりでお酒を飲みたいだなんて。
二階堂千鶴
わたくし的には名誉なことですけどね。
秋月律子
大丈夫ですよ。むしろ、私からすれば千鶴さんが適任だと思ったんです。
秋月律子
千鶴さんも知っていると思いますけど、シアターの大人組の飲みってあれじゃないですか。
二階堂千鶴
アレって……。まあ、言わんとしてることは分かりますけど。
秋月律子
そんな中で千鶴さんはあまり酔っていないじゃないですか。
二階堂千鶴
いや、それは下手に酔ってボロが出てしまうとゲフンゲフン。
二階堂千鶴
セレブたるもの、酒に飲まれるようなことがあってはいけませんもの。
秋月律子
初めて飲むことが不安だったので、千鶴さんに手ほどきをしてもらおうと思ったんです。
二階堂千鶴
そう言われてしまっては、正しく安全な飲み方の教鞭をとらなくてはいけませんわね♪
秋月律子
ご指導ご鞭撻、よろしくお願いしますね♪
二階堂千鶴
……それにしても、本当にわたくしでよかったのでして?
秋月律子
?今さっきその話の、その理由を話したじゃないですか。
二階堂千鶴
それはそうですけど、これが律子の初めてのお酒なんですわよ?
二階堂千鶴
どうせならあの人との見たかった、なんて思わなかったのかしら?
秋月律子
な、別に私はプロデューサーと飲みたいわけじゃないですよ。
二階堂千鶴
ふふっ。わたくしは一言もプロデューサーとは口にしていませんわ?
秋月律子
……。
秋月律子
……あーーーっ!!あーーーーーっ!!【グイッ!】
二階堂千鶴
り、律子!?それは少々度数が高いお酒ですわよ!?そんな一気に飲んでは……!!
二階堂千鶴
―――――――――。
秋月律子
ぁぅーー……。【トロン】
二階堂千鶴
だから言わんこっちゃない……。ほら、律子。お冷ですわよ。
秋月律子
……ぷろでゅーさーは。
二階堂千鶴
律子?
秋月律子
ぷろでゅーさーは他の子ばっかりに目がいっちゃってて……。
秋月律子
仕方ないですよねー。私よりも若くて溌溂な子や、大人の魅力がある子ばかりで……。
秋月律子
私は素直じゃないし可愛くないし、スタイルもよくないし……。
秋月律子
……すぅ。
二階堂千鶴
寝てしまいましたわね。これじゃ、今日はもうお開きですわね。
二階堂千鶴
……ケータイ取り出しポパピプペ、と。
二階堂千鶴
『プロデューサー、律子はしっかりしてますけど、まだまだ20歳の女の子』
二階堂千鶴
『もっとちゃんと見てあげてくださいな』と。【メルメル】
二階堂千鶴
さて、と。
二階堂千鶴
律子は明日の朝は二日酔いで大惨事でしょうし、改めて飲みの場を作らないと、ですわね。
秋月律子
すやぁ……。
(台詞数: 44)
にしやん
2019-06-29 19:28