思い出サイダー
脚本家
澪蓮(みれん)P
投稿日時
2019-08-15 19:12:10

脚本家コメント
第3回ドラマシアター武闘会のお題『豊川風花』『サイダー』から一本。

風花さんのお題に当たらなかったんですけど、担当として書かないままなのはどうなのかなー?とか思って自分なりに筆を走らせてみました。

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豊川風花
汗ばむ暑さの帰り道に見つけた夏祭りの神社…。
豊川風花
賑わいに吸い込まれるように私はお祭りの中に飛び込んでいく…。
豊川風花
飲み物は…キンキンに冷えたクールボックスの中からサイダーを選ぶ。
豊川風花
ラムネも風情があっていいけど量が物足りないし…。
豊川風花
大好きなビールは明日のお仕事を考えると飲めないし…。
豊川風花
プロデューサーさん…本当にこの時期になったら水着のお仕事ばかり増やすから…。
豊川風花
大好きなビールを控えなきゃいけないのは本当辛いわよね…くすん。
豊川風花
…でも、私は縁日で飲むペットボトルのサイダーが大好き。
豊川風花
ちっちゃい頃お姉ちゃんと一緒に出かけたお祭りで…ポケットには500円玉が2枚…。
豊川風花
その中でやりくりするのに、2人で分け合ったペットボトルのサイダーがとっても美味しかった…。
豊川風花
100円ずつ出し合って買った冷えたサイダーは好きな時に開けて飲めるし…
豊川風花
ラムネと違って量も多いし直ぐ飲み干さなきゃって感じもなくて…。
豊川風花
そんな思い出を振り返りながら、ペットボトルの蓋を開ける。
豊川風花
立ち上る気泡、少し強めの甘酸っぱい炭酸を喉に流し込む。
豊川風花
少し懐かしい味わいが私の喉を鳴らし、思わず感嘆の声を上げる。
豊川風花
ビールとは違う開放感と喉越しで潤わせると、祭囃子に耳を傾けて小さな頃の思い出が蘇る。
豊川風花
なんか…そう思うとお姉ちゃんに会いたくなってきちゃったなぁ…!
豊川風花
そう思ったら、すぐさま祭囃子の音が小さくなる神社の裏手に身を潜めて電話をかける。
豊川風花
…あ、もしもし?お姉ちゃん?久しぶり!今度お休み取れたら一緒にランチでもどうかな…?

(台詞数: 19)