木炭ってすごいんです!
脚本家
毛利
投稿日時
2019-09-16 20:36:59

脚本家コメント
※2人の立ち絵はイメージです

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篠宮可憐
な、奈緒さん……その、お願いがあるんですけど……き、聞いてくれますか?
横山奈緒
お、相談事か?えぇでえぇで!何でも言うてみぃ!
篠宮可憐
そ、その……私、最近「悪役が似合いそう」と言われてまして……
横山奈緒
あー、可憐も悪役色々やってたもんな〜。確かにサマになっとると思たわ〜
篠宮可憐
そ、それで……だったら悪役を極めてみようと思って……その、練習してみようかと……
横山奈緒
私がその練習相手になったらえぇんやな?それぐらいお易い御用やでー!
篠宮可憐
あ、ありがとうございます……!良かった……私、練習のために台本も書いてきたんです
横山奈緒
エラい準備えぇな……私が断ってたらどうするつもりやったんや……
篠宮可憐
そ、それではこれを……奈緒さんは、正義の魔法使い役をお願いします
横山奈緒
ここのセリフやな。で、可憐が悪の魔法使い役か……よっしゃ、ほな始めよか!
篠宮可憐
はい!
横山奈緒
『人間界で悪さをはたらく魔法使いカレン!やっと見つけたぞ!』
篠宮可憐
『ふふ♪ここまで来るなんて……その実力、少しは認めてあげるわ』
横山奈緒
『私はアンタを止める!正々堂々、私と勝負しなさい!』
篠宮可憐
『そんなに焦らないで。少しだけ待ってあげるから、その間に早くパンツとスカートを履きなさい』
横山奈緒
何で私すっぽんぽんやねん!服ぐらい着せーや!
篠宮可憐
い、いえ……上はちゃんと着てますよ?
横山奈緒
ただの変態やないか!それやったら下も履かせろ!
横山奈緒
……取りあえず次いくで?
『もうあの頃の私じゃない。成長した私の魔法を見せてやる!』
篠宮可憐
『あらあら、威勢だけは立派ね。でもその木炭1つで何をしようと言うの?』
横山奈緒
私が聞きたいわ!魔法使いが何持ってんねん!
篠宮可憐
……え?さっき木炭って言いましたよね?
横山奈緒
そういう事聞いとんちゃうねん!魔法使いならステッキ持たせろステッキ!
篠宮可憐
そんなの持ったら、手が脂でベタベタになりますよ?
横山奈緒
それ「ステーキ」や!もうえぇ!後で修正するから次いくで!
横山奈緒
『一撃で決めてやる!くらえ!我が一族の最大奥義、インフェルノォォォォ!!』
横山奈緒
正義の味方に地獄の業火なんか使わすなぁぁぁぁぁ!!
篠宮可憐
『あははは!そんな魔法、私には痛くも痒くもないわ!』
横山奈緒
うわ私無視して続けよった……
篠宮可憐
『まだ気付かないの?この周辺にはすでに、私の魔法が施されているのよ』
横山奈緒
『そ、そんな……私の奥義が効かないなんて……アンタ、一体どんな魔法を使ったの!?』
篠宮可憐
『これが私の得意とするミスト魔法よ。あなたの周りも、甘い匂いに包まれてきたでしょう?』
篠宮可憐
『いい香りだわ。ふふ♪あなたに分かるかしらね?このフローラルな香りが』
横山奈緒
さてはこれ、ただのフレグランスミストやな!?それこそ痛くも痒くもないわ!
篠宮可憐
『……!?何故?私のミスト魔法がかき消されるなんて!』
横山奈緒
アカンかったんかい
篠宮可憐
『ま、まさか……あなたが持っているその木炭……』
横山奈緒
まだ持っとったんかい!捨てろやこんなもん!
篠宮可憐
『その木炭……備長炭なのね!』
横山奈緒
どうでもえぇわ!備長炭やから何やって言うねん!
篠宮可憐
『紀伊国田辺の商人、備中屋長左衛門がウバメガシを材料に作った事からその名が付けられた……』
篠宮可憐
『その備長炭なのね!』
横山奈緒
エラい詳しいな!備長炭作ってるとこから金もろたんか!?
篠宮可憐
『くっ……まさか備長炭の消臭効果と除湿効果を使って、私のミスト魔法を打ち消すなんて……』
横山奈緒
ピンチの脱し方が地味やねん!これ魔法使い同士の戦いやろ!
篠宮可憐
『……いいわ。あなたの魔法の力は凄い。それは認めてあげる』
横山奈緒
認めてくれんでえぇわ!こんなもん魔法でも何でもないやないか!
篠宮可憐
『私を本気にさせた事、後悔しなさい。その身に刻んであげるわ、私のアロマ魔法を!』
横山奈緒
もうえぇわ!

(台詞数: 49)