
秋月律子
…………

秋月律子
……はあ。

秋月律子
どうも調子が出ないわねー。残暑バテかしら。

秋月律子
いやいや、私がシャキッとしないと示しがつかないわね。おはようございます……あら?

四条貴音
おはようございます、律子。

秋月律子
貴音じゃない。どうしたの? プロデューサーなら、今の時間は営業に出てるはずけど……

四条貴音
ええ、存じております。ただ、是非とも事務所で観ておきたい番組がありまして──。

秋月律子
……観ておきたい番組?

七尾百合子
『【食の冒険 〜秋の風物詩スペシャル〜】! ゲストの七尾百合子です!』

四条貴音

秋月律子
なるほど。

七尾百合子
『今日は、とある学校の文化祭にやって来ました!』

秋月律子
へえ、文化祭。

七尾百合子
『出店がたくさん並んでいますね! どれも美味しそうです!』

四条貴音
これぞ秋の風物詩……!

秋月律子
(風物詩は『文化祭』の方であって『出店』ではないと思うのよね)

プロデューサー
『おお、百合子ちゃん美味しそうに食べるね〜』

七尾百合子
『はい、おいひいです!』

秋月律子
飲み込んでから喋りなさいよ。

四条貴音
……じゅるり。

プロデューサー
『ははは。でも百合子ちゃんにとっては、秋の風物詩っていったらやっぱり──』

七尾百合子
『もぎゅもぎゅ、ごっくん』

七尾百合子
『はい! 読書週間です!』

プロデューサー
『本が好きなんだよね』

七尾百合子
『そうなんです! だから読書週間は毎年楽しみなんですけど、今年は特に!』

七尾百合子
『765プロ対抗のビブリオバトルもあるので、すっごく待ち遠しいです!』

プロデューサー
『へえ〜、そうなんだ! いいね、面白そう!』

プロデューサー
『ビブリオバトル、もうどの本にするか決めたの?』

七尾百合子
『それはもちろん……まだ秘密です!』

プロデューサー
『そりゃそうか。じゃあ、最近百合子ちゃんがオススメしたい本とか──』

七尾百合子
『オススメの本ですか!?』

四条貴音
おや、声量が一段上がりましたね。

秋月律子
大人しそうな顔して、喋り出すと止まらないのよねえ。

四条貴音
己や誰かの心を言葉にして伝えんとする行為は、真、素晴らしきもの。

四条貴音
良いではありませんか。それもまた、百合子の魅力の一つ。

四条貴音
ふふ。【秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども】といったところでしょうか。

四条貴音
ところで、律子。

秋月律子
ん、どうしたの?

四条貴音
番組を観ていたら、私少々小腹がすいて参りました。

四条貴音
共にらんちなど、いかがでしょうか。

秋月律子
……うん、いいわね。行きましょう!

四条貴音
ええ、ええ。それでは、すぐに参りましょう。

秋月律子
そんなに早く食べたいのね……分かったから、行くから、テレビを消してからね。

七尾百合子
『でもやっぱり一番の魅力は数々の幻想的な文章から繰り出される圧倒的な美しさで、その上──』

秋月律子
【風の音にぞ おどろかれぬる】か……

秋月律子
ふふっ、随分騒々しい風ですこと。

秋月律子
でも、ちょっと元気出たかも。

秋月律子
……秋も、なかなかいいものね。
(台詞数: 48)