宮尾美也
私、宮尾美也には夢があります～。
島原エレナ
夢か～。ミヤ、一体どんな夢なノ?
宮尾美也
はい～。私の夢、それは……
宮尾美也
はい～。私の夢、それは……ズバリ、「下剋上」です～。
島原エレナ
ん?ゲコクジョウ?ミヤ、それって何?
宮尾美也
弱い者が強い者を打ち倒すことです～。
宮尾美也
具体的には、この事務所のトップに上り詰めるという事ですな～。
島原エレナ
……何のために?
宮尾美也
それには、深い深～い、海よりも深～い理由があったのです～。
宮尾美也
そう、マリアナ海溝よりも!
島原エレナ
ワオ!一大事だネ……!
宮尾美也
ある日、私はレッスンが終わって着替えていました～。
宮尾美也
その日は、と～っても頑張ったので、す～っごく喉が渇いていました～。
宮尾美也
「美味しいお茶でも飲んで、帰りましょうか～。」
宮尾美也
そう思って、ポットからお茶を注ごうとしたら……。
宮尾美也
なんと、何も出ませんでした……。
島原エレナ
アー……頑張った後の1杯が無いのはツラいよネ……。
宮尾美也
いつもの私なら、「こんな日もありますね～」と片付けていた所ですが～……。
宮尾美也
どうしても喉の渇きが我慢できず、近くの自動販売機で飲み物を買いました～。
島原エレナ
良かった、これで一件落着だネ?
宮尾美也
ところが、そこでもまた事件です～。
宮尾美也
緑茶のペットボトルを買おうとして、うっかり手を滑らせてしまいました～。
宮尾美也
そして、出て来たのはなんと、強炭酸のコーラだったんです～。
島原エレナ
……なんとなーく、展開が読めたヨ……。
宮尾美也
仕方が無いので飲もうとすると、振ってもいないのに……
宮尾美也
高圧ジェット噴射がお見舞いされたんですよ～。
島原エレナ
(内容は合ってたケド、その表現は予想してなかったネ……。)
宮尾美也
おかげでその日は、一日中ベッタベタでした～。だから、決めたんです～。
宮尾美也
私がこのプロダクションのトップになり、二度と同じ悲劇を繰り返さないようにする事を。
島原エレナ
……95%ぐらい、ミヤの逆恨みのような気がするヨ?
宮尾美也
まずは手始めに、社名を「380プロ」に変更しましょう～。
島原エレナ
早くないカナ!?そこは最後の仕上げでしょ!?
宮尾美也
次に、シアターの飲み物を全部緑茶に変えましょう～。
島原エレナ
事務所を静岡に移転した方が早い気がするヨ!?
宮尾美也
劇場内でのサンバの解禁も、もちろんありますよ～。
島原エレナ
サンバ?サンバもOKなノ!?
島原エレナ
良いネ、ミヤ!ワタシもゲコクジョウ、協力したくなってきちゃったヨ～!
宮尾美也
むふふ～。強力な助っ人の獲得ですな～。このままの勢いで進みましょう～!
島原エレナ
イエ～イ!
ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｻｰ
しばらくして……。
宮尾美也
む～ん、上手く言いくるめられてしまいました……。
島原エレナ
サンバに乗せられちゃったけど、ゲコクジョウはやっぱりワタシ達には早いんじゃないノ?
宮尾美也
そうなんでしょうか……。
宮尾美也
でも、私は諦めませんよ～。いつか野望を果たすその日まで。
宮尾美也
今はじっと、耐える時という事なんでしょうね～。
島原エレナ
ミヤ、もしもまたゲコクジョウがしたくなったら、ワタシも協力するヨ～!
宮尾美也
ありがとうございます～。それじゃ、お茶を頂いて帰りましょうか～。
宮尾美也
…………。
宮尾美也
…………。
宮尾美也
お茶が……入ってませんね……。
(台詞数: 50)