高木社長
おや、黒井じゃないか
黒井社長
な~ぜ貴様がこんな所におるのだ!
高木社長
はっはっは、私もたまには月を拝みながら一杯いこうと思ったのだよ
高木社長
黒井、お前と同じようにな
黒井社長
961プロの社長ともあろうこの私が弱小765プロの貴様と同じであるわけなかろうが!
高木社長
しかし、お前も覚えているんだろう?
黒井社長
フン、なんの話だ
高木社長
新入社員を集めての合宿研修の夜、ここで話したじゃあないか
高木社長
まさにこの日、同じくらいの月が見えていたな
黒井社長
覚えとらんな、そんな昔のことは
高木社長
まあ、それならそれでもいい
黒井社長
……
黒井社長
……チッ
高木社長
あのときはまだ互いに若かったな
高木社長
社長に上り詰めるのはどちらが先かなんて話したものだ
黒井社長
だから覚えておらんと言っておろうが!何度も言わせるな!
高木社長
今ではお前は本当に社長になったがな
高木社長
今ではお前は本当に社長になったがな。まあそれは私もか。はっはっは
黒井社長
歴史的弱小プロダクションの社長など誰でもなれる
黒井社長
あの頃の貴様には……
黒井社長
あの頃の貴様には……チッ
黒井社長
とにかく、私はあくまでたまたま散歩をしていて通りがかっただけだ
黒井社長
勝手な勘違いは大概にしてもらおうか
高木社長
それなら、たまたまついでに一杯付き合わんかね
高木社長
地方ロケに行ったうちのプロデューサーが先方から旨い酒を貰ってきたんだ
高木社長
いやはや、優秀な部下を持つものだね
黒井社長
フン、弱小プロダクションのへっぽこプロデューサーもたまには役に立つではないか
高木社長
おや、では付き合ってくれるのかね?
黒井社長
あのへっぽこプロデューサーに免じてな
黒井社長
決して貴様のためなどでは断じてない!
高木社長
いいさいいさ、ほら杯を持って
高木社長
かんぱーい!
黒井社長
……フン
(台詞数: 33)