君って意外と。
脚本家
かもねぎ
投稿日時
2019-11-03 20:54:21

コメントを残す
横山奈緒
志保って記念日とかすぐ忘れそうやな
北沢志保
はぁ
横山奈緒
あ、今「何言ってるやろこの人」って思ったやろ
北沢志保
はい
横山奈緒
傷つくわー、私は志保のことを思って話を切り出してるんやで?
北沢志保
はぁ
横山奈緒
あの、最小限の相槌で会話しようとするのやめよ?寂しくなるわ
北沢志保
泣いちゃえばいいじゃないですか
横山奈緒
なんやこの年下、全然私のこと敬ってくれへん!
北沢志保
敬う…?
横山奈緒
あー、もう知らん。もう志保のことかまってあげへんからな
北沢志保
でも、結局私のところに帰ってくるんですよね。寂しいから
横山奈緒
遊ばれとる…!実際その通りやから言い返せへん…!
横山奈緒
なんだかんだ志保は話聞いてくれるからな。どうやって攻略したろうかって頑張りがいあるわ
北沢志保
…私、そんなにとっつきにくいイメージですか
横山奈緒
最初はな。こっちくんなーってオーラガンガンやもん
横山奈緒
実際そうやったし。時間がないんですーいうて、全然余裕あらへん感じで
北沢志保
そ、それは…!
北沢志保
そ、それは…まぁ、余裕がなかったのは認めますけど
横山奈緒
うんうん、こうやって素直になってくれて奈緒さんうれしいわ
北沢志保
保護者か何かですか
横山奈緒
でも、私がいてよかったなーって思ったりせん?
北沢志保
いや…あまり
横山奈緒
このー!
北沢志保
ちょっと、服がのびるじゃないですか
横山奈緒
ちょっとは素直になってくれてもいいんとちゃいますの!?
北沢志保
…素直になってもいいんですか?
横山奈緒
へ?
北沢志保
…私、奈緒さんがいてくれてよかったって、本当に思ってますよ
北沢志保
私のこと、みんなの輪の中にいれてくれたり、かまってくれたり
北沢志保
お姉ちゃんがいたらこんな感じなのかなって、思ったりもするんです
北沢志保
それと、記念日を忘れそうって言いましたけど、実は覚えてるんですよ
横山奈緒
お、おお…?
北沢志保
奈緒さんと初めてお出かけした日だったり、初めて一緒のステージに立った日とか
北沢志保
奈緒さんのお誕生日も、ちゃんと覚えてるんです。大切な人のお誕生日ですから、当然です
北沢志保
あ、それから…
横山奈緒
ちょ、ちょっと待って…いきなりこんな量来るとは思ってなかったから心の準備が…
北沢志保
どうですか。イメージ、改めてもらえそうですか?
横山奈緒
おお、意外やったわ。私、こんなに大事に思われてたんやな…ちょっと感動した
北沢志保
まあ、嘘なんですけどね
横山奈緒
あん?
北沢志保
嘘ですから、今の。記念日なんていちいち作ったり覚えてなんかいません。面倒ですから
横山奈緒
……嘘?
北沢志保
うそ。騙されましたね
横山奈緒
もーーーーほんっまこの子尊敬って言葉しらへんの!?
北沢志保
嘘とホントをちゃんと見分けられるくらいになったら、わかるんじゃないですか
横山奈緒
長い道のりっぽいな、それ
北沢志保
そうですね。長い付き合いになりそうですから、そのくらいは覚悟しておいてください

(台詞数: 48)