北沢志保
えーと、『この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日。
北沢志保
サラダ記念日?
北沢志保
……お二人には、この歌の意味が?
北沢志保
……………………
北沢志保
……へぇ……何でもない一言が…………なるほど…………
真壁瑞希
私も、白石さんの言葉通りだと思います。
真壁瑞希
何でもない一日が、大切な人の何でもない一言で記念日になる。……うっとり。
北沢志保
……………………
北沢志保
……ふーん、そんなエピソードがあったんですね……
北沢志保
ふふ。
確かに、カレー味のから揚げじゃちょっと情緒にかけるかも。
確かに、カレー味のから揚げじゃちょっと情緒にかけるかも。
北沢志保
それにしても、紬さんってこういうのに詳しいんですね。
北沢志保
……………………
北沢志保
いえ、意外だったかと言われると……別にそうでもないかも、ですね。
北沢志保
割と印象通りというか。
真壁瑞希
私は、白石さんは絶対に教養のある方だと思っていました。……きりっ。
真壁瑞希
……………………
真壁瑞希
いえ、からかう意図はありません。
真壁瑞希
ただ、勝手にそう思っていたというだけのことで。……大正解、だったぞ。
北沢志保
……………………
真壁瑞希
……いえ、白石さんこそ――
北沢志保
……………………
北沢志保
………ふふっ。
北沢志保
あ、いえ、面白かったというか……その、紬さんと瑞希さんのやり取りが……
北沢志保
……なんていうか、可愛いなって。
真壁瑞希
可愛い、ですか?
……あまり、言われ慣れていない言葉です。
……あまり、言われ慣れていない言葉です。
真壁瑞希
……………………きゅん。
真壁瑞希
……………………
真壁瑞希
……いえ、ですから、白石さんこそ――
北沢志保
……………………
真壁瑞希
……こればかりは、いくら白石さん相手でも譲れません――
北沢志保
……………………
北沢志保
……そういえば、お二人は名字で呼び合ってるんですね。
真壁瑞希
!!
真壁瑞希
……本当です。
北沢志保
……………………
北沢志保
……い、いえ、そこまで心配することは無いと思います。
北沢志保
だって、今日だってオフの日にこうやって集まってるわけですし。
北沢志保
……………………
北沢志保
……それは、やっぱり、嬉しいと思いますけど……
北沢志保
……………………!
北沢志保
は、はい。紬さん。
真壁瑞希
……………………!
真壁瑞希
はい、瑞希です。
その……つ、紬、さん……
その……つ、紬、さん……
真壁瑞希
……………………
真壁瑞希
……あの……北沢さんのことも……その、し、志保さん、とお呼びして良いでしょうか?
北沢志保
……喜んで。
真壁瑞希
……紬さん。志保さん。
……なんだか、とってもいい感じです。
……なんだか、とってもいい感じです。
北沢志保
…………ふふ。
真壁瑞希
―――― 呼んでみた みんなの名前 嬉しくて 今日のこの日が…………
真壁瑞希
なんて。
……ちょっと、恥ずかしいぞ。
……ちょっと、恥ずかしいぞ。
(台詞数: 50)