思春期だったあなたへ~序章~
脚本家
七瀬エイジ(新人)
投稿日時
2019-11-22 12:01:40

脚本家コメント
従兄弟の”兄さん”が過労死で亡くなったという葬式で、俺は一人の少女と出会う――。
少女・桃子は兄さんが残した最後の手紙を持っていた。
そこに記されていたのは――。

これはアイドル・周防桃子の誕生、そして俺と桃子の最初の出会いの話。

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プロデューサー
そうか…。兄さん、娘が居たのか。まだあんな子供じゃないか。
プロデューサー
…俺ちょっと行ってくるよ
プロデューサー
…やあ、えっと、こんにちは
周防桃子
えっ、あ…こんにちは
プロデューサー
兄さ…あ、いや、お父さん残念だったね…
周防桃子
…はい。あの、お気になさらず。大丈夫ですから
プロデューサー
そ、そうか…
プロデューサー
周防桃子
あの、まだ何か…?
プロデューサー
いや、俺さ、君のお父さんの従兄弟でさ、本当の兄弟じゃないんだけど、兄さんって呼んで
プロデューサー
よく遊んでもらってたんだよね…。父親だった君ほどじゃないとは思うけどさ
プロデューサー
俺も…すげえ、つらい。つらいな。家族が亡くなるって
周防桃子
そう…ですね…
プロデューサー
あの…お母さんは…?
周防桃子
あの、もしかして、この名前って…
プロデューサー
えっ? あ、あれ? 確かに俺だけど、なんで?
周防桃子
最後に渡してって…パパが…
プロデューサー
…兄さんが? なんだろう…。『急なことですまない。お前にしか頼めないことがある』
プロデューサー
『俺の大事な一人娘の桃子はお前が代わりに育ててくれ』
プロデューサー
…は、はあああああ!?な、なんだこれ!?
周防桃子
え…
プロデューサー
こ、『これを読んでるということは俺はもうこの世には居ない。俺の葬式には来ると賭けていた』
プロデューサー
『人生で最後の賭けだ。人生で最後の頼みだ。お願いだ。お前が、お前だけが頼りなんだ』
プロデューサー
『それから桃子が近くにいるなら桃子にもあとでこの手紙を読ませてやってくれ』
プロデューサー
『桃子、ごめんな。パパは、いいパパじゃなかったかもしれない』
プロデューサー
『もっと遊びに行きたかったし、もっとおしゃべりしたかった』
プロデューサー
『これから色々と大変かもしれない。でも、この手紙を渡す奴に付いて行きなさい』
プロデューサー
『きっと、何があってもパパの代わりに守ってくれる』
プロデューサー
『パパはいつでも桃子のことを見守っている。野菜も好き嫌いなく食べるんだぞ』
プロデューサー
『元気でな、桃子』……だってさ。この手紙は君が持ってなよ
周防桃子
……うん。……ありがと
プロデューサー
…手紙にはこう書いてるけど、君はどうしたい?
周防桃子
うん、付いていけってパパが書いてるし…
プロデューサー
…そうか。あのさ、うち、今めっちゃ汚いんだけど、いい?
周防桃子
え…
プロデューサー
いや、ちょっとお片付け手伝ってもらって綺麗にするだけだからさ
周防桃子
…ん、わかった
周防桃子
ん?あれ?これまだ…パパからの手紙…
プロデューサー
え?まだあるのか。なに?『この手紙は桃子には見せるな。読んだら燃やせ』
プロデューサー
…な、なんだ…どういうことだ?
プロデューサー
確かに…見当たらなかったらどこにいるんだろうとは思ってたけど…
周防桃子
……?
プロデューサー
『俺は再婚している。一人目の桃子を産んだ本当の母は病気で俺よりも早く死んだ』
プロデューサー
『いいか。二人目だ。桃子の母を名乗る奴は必ずお前の元に現れる』
プロデューサー
『いいか、絶対に2人目の母親に桃子を渡すな。死ぬ気で守ってくれ』
プロデューサー
『俺は
プロデューサー
『俺は2人目の母親に
プロデューサー
『俺は2人目の母親に殺される』
プロデューサー
…兄さんの野郎…なんてもの押し付けるんだ…
プロデューサー
…に、兄さんの野郎…一体どういうことなんだよこれ…