少女から大人に変わる時
脚本家
毛利
投稿日時
2019-11-24 21:29:39

脚本家コメント
体の成長も立派な思春期です

体の成長も立派な思春期です

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プロデューサー
「ーーーではまた、よろしくお願いします……はい、失礼します」<ピッ>
プロデューサー
「ふぅ……」
プロデューサー
スマホを胸ポケットに仕舞い、俺は帰路につく
プロデューサー
環を担当して早4年。今や高校生となった環は、変わらずアイドルとして活動している
プロデューサー
デビュー当時は元気に駆け回ってた環も、高校生になってからは少し大人しくなった
プロデューサー
仕事も今は、グラビアやファッション系のCMが多く舞い込んでくる
プロデューサー
「……お、あれが前に言ってたCMだな」
プロデューサー
タイムリーな事に、以前環が出演したCMが電器店のディスプレイに映し出されていた
プロデューサー
「………………」
プロデューサー
所謂ガーリーな洋服を着こなして、画面越しに微笑みかけてくる環
プロデューサー
「動きにくい」という理由で、スカートやドレスを苦手としていた頃が嘘のようだ
プロデューサー
「冷えてきたな……早く帰るか」
プロデューサー
足早に電器店を後にして、再び劇場へ向かう
プロデューサー
時は12月。年の終わりも近付き、辺りも一層冷え込んできた
プロデューサー
「そうだ……そろそろアレも買っておかないと」
プロデューサー
途中、目に止まった本屋に立ち寄る。寄り道が多いのはいつもの事だ
プロデューサー
「手帳……手帳……お、あった」
プロデューサー
今使ってる手帳も、そろそろ買い換えないといけない。今のうちに買ってしまおう
プロデューサー
「………………あっ」
プロデューサー
ふと雑誌コーナーに目をやると、少年漫画雑誌の表紙を飾る環と目が合った
プロデューサー
「………………」
プロデューサー
背も少し伸び、スタイルにより磨きがかかった環のグラビア。俺の目を惹くには十分だった
プロデューサー
いや、俺だけじゃない。世の男……特に同年代の男子なら、環のグラビアに釘付けだろう
プロデューサー
「………………」
プロデューサー
目当ての手帳だけを買い、俺は再び劇場へ向かう
プロデューサー
電器店で見たCM然り、さっき見たグラビア然り、環は目覚ましい成長を遂げた
プロデューサー
担当贔屓と思われるかも知れないが、実際そう思ったのだから仕方ない
プロデューサー
アイドルとして、環の成長は凄まじいものを感じた。外見においても
プロデューサー
内面においてもーーー
プロデューサー
「………………」
プロデューサー
環が俺の事を「プロデューサー」と呼び始めたのは、いつからだっただろう?
プロデューサー
環が自分の事を「私」なんて呼ぶようになったのは、いつからだっただろう?
プロデューサー
「………………」
プロデューサー
環が俺を遊びに誘わなくなったのは、いつからだっただろう?
プロデューサー
「これも、思春期ってやつなのかな……」
プロデューサー
誰しも必ず通る道。体の成長と共に、心境にも変化が訪れる
プロデューサー
無論、環だって例外じゃない。いつまでも俺を遊びに誘うような事はしない
プロデューサー
そして、いつまでも俺の事を「おやぶん」と呼ぶ事は無い
プロデューサー
心のどこかでは、分かっていた。ただ、分かっていないフリをしていただけだ
プロデューサー
環の成長は喜ばしい事だが、やはり寂しさもある
大神環
『おやぶん!たまきとあそぼー!』
プロデューサー
もう一度その言葉を聞きたいと思うのは、贅沢なのだろうか?
プロデューサー
「……帰るか」
プロデューサー
いや、くよくよ俯いてたって仕方ない。それに、これはいい事じゃないか
プロデューサー
昔を懐かしむ程に環は成長した、そういう事だろう?
プロデューサー
「………………」
プロデューサー
分かってはいるが、やはり寂しいものは寂しい。だから今日だけ、今だけは構わないだろう?
プロデューサー
俺をおやぶんと呼んでた頃の……小学生時代の環を懐かしんでもいいだろう?
プロデューサー
『環ももう成人か。高校生だったあの頃が懐かしいなぁ』
プロデューサー
そう言える日が、いつか来ると信じてーーー