高坂海美
(お姉ちゃんの出発の日。予定より大分早まった。)
高坂海美
(ロシア本国でのソロ抜擢。それはお祝いしたいことなのに、)
高坂海美
高坂海美
(もし今お姉ちゃんが怪我をして、もう少し日本にいられるなら。)
高坂海美
(そんなことを思っちゃう。)
高坂海美
(お祝いしたいのに、応援したいのに。)
高坂海美
(でも行ってほしくない。怪我してほしいなんて、思っちゃいけないことなのに。)
真壁瑞希
高坂さん。
高坂海美
わ、みずきん!?
真壁瑞希
何だか元気がないようでした
ので。お節介かもしれません
が、気になってしまいました。
ので。お節介かもしれません
が、気になってしまいました。
高坂海美
や、やだな~! 私はいつも通り! 元気元気!
真壁瑞希
………。
高坂海美
…ごまかせないか。
高坂海美
実はね、かくかくしかじかで…。
真壁瑞希
そうだったのですか…。
高坂海美
ダメだよね…。こんなこと思ってたら…。
真壁瑞希
ふむ。
真壁瑞希
私にも覚えがあります。小さな頃の話なのですが。
高坂海美
そうなの!?
真壁瑞希
はい。仲良くしてもらっていた従姉妹がいたのですが、
真壁瑞希
彼女はある時、バトンで海外に行くことになりまして。
真壁瑞希
それを聞いた私は、「お姉ちゃんに行ってほしくない。」と。そればっかり考えていました。
高坂海美
………。
真壁瑞希
ただあろうことか私は、彼女に直接言ってしまったのです。「怪我をしてしまえば良い。」と。
高坂海美
!?
高坂海美
そ、それで…?
真壁瑞希
笑い飛ばされました。そして軽いゲンコツをもらいました。
真壁瑞希
その後で、「それだけ大事に思ってくれてありがとう。」とまで言われてしまいました。
真壁瑞希
不思議なもので彼女が受け止めてくれたことで、少し気持ちが楽になりまして。
真壁瑞希
そこからは素直に、彼女のこと
を応援できるようになったんで
すね。
を応援できるようになったんで
すね。
高坂海美
そうなんだ…。
高坂海美
………。
真壁瑞希
高坂さんのお姉さんは、どのようなお方なのでしょうか。
高坂海美
お姉ちゃんは…。
高坂海美
その従姉妹の人みたいに、全然気にしないかも。「怪我しちゃえば
良い」なんて言われても。
良い」なんて言われても。
真壁瑞希
そうでしたか。
高坂海美
ね、「思ってた」ならウソじゃないし言っても良いのかな?
真壁瑞希
悪いことではないと思います。
真壁瑞希
言い方には注意がいるかもしれませんが…。
高坂海美
分かった。気をつける。
高坂海美
…何かちょっとスッキリしたかも! ありがとうみずきん!
真壁瑞希
こんな作り話でも、お役に立ったなら何よりです。
高坂海美
は?
真壁瑞希
いかがだったでしょうか。私の咄嗟のストーリーは。
高坂海美
もう台無しだよ! 何でそういうこと言っちゃうの!
高坂海美
ああもうこんな時に呼び出し! 行かないと!
高坂海美
とりあえずありがとう! じゃあね!
真壁瑞希
お気をつけて。
真壁瑞希
真壁瑞希
(さて、真実は闇の中。とでも言っておきますか。)
(台詞数: 50)