桜守歌織
……。
桜守歌織
にこっ。
桜守歌織
むー……。
桜守歌織
……。
白石紬
あの、桜守さん。先程から一体何をしているのですか?
桜守歌織
きゃあああああっ!?
白石紬
な、なしてそんなに驚くん!?
桜守歌織
あ、紬ちゃんだったのね……。驚かせてゴメンね?
白石紬
それは私が言うべき台詞だと思うのですが……。
白石紬
それで、先程から手鏡を見て何をしていたのですか?何やら表情を作っていたみたいですが。
白石紬
もしや、ドラマの役作りのために練習中だったのですか?
白石紬
そうとは知らずにごめんなさい、桜守さん!
桜守歌織
まって、違うの紬ちゃん!別にお仕事とは関係ないのよ!
白石紬
そ、そうでしたか……。ではどうしたのですか?
桜守歌織
……笑わない?
白石紬
私が桜守さんの事を笑うはずがありませんよ?
桜守歌織
ありがとう、紬ちゃん。えっと、プロデューサーさんが……。
白石紬
あの人が桜守さんを困らせるようなことを言ったのですね。まったくあの人は……。
桜守歌織
プロデューサーさんが悪いわけじゃないのよ!?
白石紬
そ、そうなのですか……。プロデューサーは紛らわしい事をよく言いますから、今回もかと。
桜守歌織
……ある意味信頼しているのね。あんまりいい方向の信頼じゃない気がするけど。
桜守歌織
えっと、プロデューサーさんに相談したことがあるの。『私は子供っぽすぎないか』って。
白石紬
なるほど。それで子供っぽすぎると返されたので困っていたのですね。
白石紬
プロデューサーは人の心を知らないのでしょうか。
桜守歌織
違うのよ!?『そのままの桜守さんが素敵です』って言ってくれたの!!
桜守歌織
そう言われてもやっぱり子供っぽいと思って。何とか大人っぽい表情を作れないかなって。
白石紬
……えっと。
白石紬
私も、珍しくプロデューサーと同じ意見です。桜守さんはそのままでも十分素敵ですよ。
桜守歌織
……本当?
白石紬
本当です。もし私の言葉が信じられないのなら……。
白石紬
私とプロデューサー、二人分の言葉なら信じられますか?
白石紬
あの人は誤解を招く言い方が多いですが、言うべきことはちゃんと言う人ですから。
桜守歌織
紬ちゃん……。
桜守歌織
ありがとう、紬ちゃん。私、ちょっと変に考え過ぎちゃってたかもしれないわね。
白石紬
そうですね。今の笑顔の方が、ずっと桜守さんらしくて素敵ですよ。
桜守歌織
ふふっ。なんだかプロデューサーさんみたいなことを言うわね。
白石紬
っ!?うち、そんな失礼な事言っとらんげん!
桜守歌織
プロデューサーさんの事をよく見てるのね♪
白石紬
~~~~~~~~~っ!!もう、なんなん!!
(台詞数: 39)