高坂海美
ねぇ…
高坂海美
お母さんって、どんな人だったの?
北沢志保
すごく優しい人。
北沢志保
私や陸だけじゃない…他のみんなにも優しい人。
北沢志保
明るくて前向きで。
北沢志保
時々突っ走っちゃって。でも、そんなところも素敵な人だった。
高坂海美
それ、100回以上聞いた。
北沢志保
それだけ印象深いのよ。
北沢志保
結果的に、優しさで自分が大怪我しちゃったわけだし。
高坂海美
その怪我が原因だったっけ?
北沢志保
えぇ。
北沢志保
ほら、あそこの木。あそこがお母さんの木。
高坂海美
どうしてお墓じゃないの?
北沢志保
お母さんがそう言ったの。お墓じゃなくて木を植えて欲しいって。
高坂海美
変なの。
北沢志保
今はそんなに不思議な事じゃないわ。
北沢志保
同じように考えた人のおかげで、この並木道が出来たわけだし。
高坂海美
ふーん。
高坂海美
それじゃあ、先に車に戻ってるね?
北沢志保
うん。車の鍵は渡してたよね?
高坂海美
うん、持ってる。
高坂海美
自販機で何か買っておこうか?
北沢志保
お茶でお願い。
高坂海美
分かった。
北沢志保
ふぅ…
北沢志保
ふぅ……
北沢志保
あなたの言う通り、あなたにすごくよく似てるわ。
北沢志保
まぁ、性格は私に似ちゃってるような気がするけど…
北沢志保
心配は要らないわ。1人でもうまくやれるから。
北沢志保
じゃあまた来るね。
北沢志保
じゃあまた来るね。海美。
(台詞数: 31)