アイマス・ゾーン(3)
脚本家
平沢ヒラリー
投稿日時
2020-02-15 08:43:45

脚本家コメント
続きです。

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高木社長
(翌日)昨日は変な夢を見たな。いや、あんな夢を見るとは私もまだまだ若いということかねえ。
プロデューサー
おはようございます。社長、ライブの件で報告に参りました。
菊地真
お疲れ様です。
高木社長
おお、プロデューサーくんに菊池くんか。おはよう、朝からご苦労さまだね。
菊地真
あれ、社長。なんか疲れてませんか?
高木社長
ん?ああ、すまない。昨日ちょっと変な夢を見たものだからね。
菊地真
変な夢?
高木社長
うむ。キミ達をトップアイドルにしないと私は殺されてしまうという契約を結ばされるという夢だ。
プロデューサー
えぇ!?それは、オレも責任重大ですね。
高木社長
はは、夢の話だよ。キミに期待しているのは事実だがね。
菊地真
トップアイドルかあ。よく聞くけど、具体的にはどういうアイドルなんでしょうね?
高木社長
そうだね。やはり、人気実力を兼ね備えた、誰から見てもNo.1と言える存在、かな?
菊地真
誰からもって、たとえば宇宙人とか、別世界の存在からも?
高木社長
ハッハッハ。いくら何でもそれはちょっと難しいかもしれないねえ。
菊地真
本当に?
プロデューサー
おいおい。どうしたんだ真、急に百合子みたいなこと言い出して。
高木社長
そういえば昨日の夢でもそんなことを言われた気がするな。まあ、理想は高く持つべきだがね。
菊地真
ふーん……
菊地真
……つまり、昨日の契約を守るつもりはないということだな?
高木社長
何!?
……ま、まさか。
菊地真
言っただろう、いつも見ているって。
高木社長
あれは本当のことだったのか!?しかし、だとすると……
菊地真
ちょっと力を使っただけだ、そこにいる男や菊池とやらに被害はないから安心しろ。
菊地真
それよりどういうことだ、昨日と言っていたことが違うな?
高木社長
い、いや。それはつまりだね……
菊地真
悪いがアンタはもう信用出来ない。契約を破ったと判断させてもらうよ。
高木社長
そんな……では、私はやっぱり死ぬのか?
菊地真
いいや。それだとアンタの死ぬ時期を遅らせるという契約を僕が破棄してしまうことになる。
菊地真
相手がどうであれ僕の方は契約を守るよ。だから、アンタにはペナルティーを受けてもらう。
高木社長
ペナルティー?それは、一体どんな。
菊地真
すぐに分かるさ。それじゃ、また後で会おう。
高木社長
あっ、待ってくれ!もう少し私の話を聞いてくれないか……
プロデューサー
社長?いきなりどうしたんです、話ってなんですか?
高木社長
……あ、ああすまないプロデューサーくん。菊池くんはどうした?
プロデューサー
真ですか?今日はオフで劇場にも来ていませんが、それがどうかしましたか。
高木社長
え?しかし、さっき二人でここに入ってきて……
そうか、あれは悪魔だったのか。
プロデューサー
あの、一体何の話を。
高木社長
いや、こっちの話だよ。気にしないでくれたまえ。
プロデューサー
は、はぁ。それじゃ、オレはそろそろ劇場の方に戻って……
秋月律子
ああプロデューサー、ここでしたか。携帯が繋がらないから探しましたよ。
プロデューサー
律子。悪い、車の中に携帯置いてきてしまってた。何かあったか?
秋月律子
社長もいるならちょうどいいですね。落ち着いて聞いて下さい。いや、私が一番混乱してますが。
高木社長
……良い報告ではなさそうだね。
秋月律子
ええ。嘘だと思いたいぐらいですよ。さっき、劇場に警察から連絡がありまして。
秋月律子
……春香が、車にはねられて重体だそうです。
高木社長
なんだって!?

(台詞数: 46)