二階堂千鶴
ふぅっ。流石に量が多いですわね…
二階堂千鶴
美咲には1人で大丈夫と言ってしまいましたけれど、やっぱり手伝ってもらうべきだったかしら?
周防桃子
(ガチャリ)…あれ?千鶴さん?
二階堂千鶴
あら、桃子ちゃん?どうかしましたの?
周防桃子
別に…何となく。風に当たりたくて
二階堂千鶴
風に…?そうですのね
周防桃子
それより…洗濯物干してるんでしょ?桃子も手伝ってあげる
二階堂千鶴
あら、良いんですの?それは助かりますわ!お願いしてもいいかしら?
周防桃子
いいよ。桃子、洗濯物干すくらい簡単だから
二階堂千鶴
……(数十分後)
二階堂千鶴
…ふぅ!終わりましたわね!お手伝いありがとう、桃子ちゃん
周防桃子
どういたしまして!
周防桃子
千鶴さんって洗濯物干したりするんだね。セレブの人って皆メイドさんとかにやらせるのかと思った
二階堂千鶴
そ!それは…普段はそうですけれど、自分でも出来ないといざという時に困ってしまいますし…?
二階堂千鶴
真のセレブは何でも人にやらせるようでは務まりませんのよ!おーっほーっほっほゲホッゴホッ!
周防桃子
ふぅん…そういうものなんだ
二階堂千鶴
桃子ちゃんこそ、まだ小学生なのに洗濯物を干す手際が良かったですわね
周防桃子
あんなの簡単だよ。桃子はもう大人なんだからね!
二階堂千鶴
あら、そうなんですのね?それなら一緒にティーでもいかがかしら?
二階堂千鶴
今日は暖かくて風も気持ち良いですし、この屋上で優雅に!どうかしら?
周防桃子
…桃子は別にいいよ
二階堂千鶴
ふふっ。それじゃティーを用意してきますわね。ミルクと砂糖も…
周防桃子
いらないよ。言ったでしょ?桃子はもう大人なんだから、そんなの無くったって飲めるよ
二階堂千鶴
あら、そうですの?それなら子ども舌な私は砂糖とミルクたっぷりで頂きますわね
周防桃子
ふぅん…まぁいいけど
二階堂千鶴
それじゃ、少し待っていてくださいまし
二階堂千鶴
……(数分後)
二階堂千鶴
はい、お待ちどうさま
周防桃子
うん、ありがと
周防桃子
…んぇ
二階堂千鶴
あら、どうかしましたの?
周防桃子
な、なんでもない!おいしいよ!
二階堂千鶴
私のも美味しいですわよ?一口いかが?
周防桃子
そ、そんなに言うなら飲んであげてもいいけど…
周防桃子
…美味しい
二階堂千鶴
ふふっ。そうでしょう?
二階堂千鶴
別に苦いコーヒーが飲めるから大人というわけではありませんのよ
二階堂千鶴
大人でも苦い物が苦手な人もいますし、カフェオレの方が好きな大人だっていますわ
二階堂千鶴
それにコーヒーが飲めなくたって、桃子ちゃんは洗濯物が干せる立派なレディですもの!
周防桃子
千鶴さん…うん、ありがと…
二階堂千鶴
モヤモヤした気持ちは無くなったかしら?
周防桃子
え?し、知ってたの?
二階堂千鶴
何となく、ですわ。別に言う必要はありませんのよ?桃子ちゃんの気持ちが和らいだのならそれで…
周防桃子
そっか…。えへへ、ありがとう。千鶴さん
二階堂千鶴
ええ、どういたしまして
二階堂千鶴
(こういう何でもない日々の経験…その積み重ねが子どもを成長させていくんですわね…)
周防桃子
千鶴さん?どうしたの?
二階堂千鶴
はっ!な、何でもありませんわ!おっーほっほっほゲホゴホ!
周防桃子
わわわ!千鶴さん!コーヒーこぼれちゃうよ!?気をつけ…あーっ!?
二階堂千鶴
キャーッ!?
(台詞数: 50)