高坂海美
絶対に取りたかった仕事のオーディション。私は精一杯の努力をして、そのオーディションに臨んだ
高坂海美
でもアイドルの世界は甘くなくて…私はそのオーディションを通過する事が出来なかった
高坂海美
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…!」
高坂海美
「もっと…頑張らなくちゃ…!」
高坂海美
「頑張れば…きっと報われるんだから…!」
高坂海美
『本当に?』
高坂海美
「え?」
高坂海美
『本当にそう思う?』
高坂海美
「わた、し…?」
高坂海美
『そう。"私"はアンタ。そしてアンタは"私"』
高坂海美
『それで?本当に頑張れば絶対に報われると思う?』
高坂海美
「そ、それは…思ってるよ!努力は絶対裏切らないって!」
高坂海美
『ぷっ…あははは!何言ってるの?』
高坂海美
「!」
高坂海美
『ならどうしてアンタは合格しなかったの?あんなに努力したのに』
高坂海美
「そ、それは私の頑張りが足りなかったから…!」
高坂海美
『自分に嘘なんかついても無駄だよ』
高坂海美
「嘘なんかじゃ…!」
高坂海美
『"私"はアンタの本音。いっつもニコニコしてる仮面の内側…』
高坂海美
『その"私"が言うんだから、アンタがどれだけ否定したって無駄なの』
高坂海美
「仮面…」
高坂海美
『そう。外面の良い、窮屈な仮面…』
高坂海美
『思い通りにならない辛い世界なんて、目を閉じて見えなくしちゃえば良いのに』
高坂海美
『戻れなくても良いじゃん。"私"もいるからさ…』
高坂海美
「目を閉じて…見えなく…」
高坂海美
『そう。そしたら辛い思いをする事も、悔し涙を流す事も、きっとない』
高坂海美
「…そうかもしれないね」
高坂海美
「でも、私は諦めたくない。キラキラのステージで…みんなの笑顔をもっと見たい!」
高坂海美
『なにそれ…』
高坂海美
『ベタ過ぎでしょ、そのセリフ…』
高坂海美
「ベタかもしれない…だけど!」
高坂海美
「私はもっと頑張って、もっとキラキラして…もっともっと色んな人に元気をあげたい!」
高坂海美
「だから、目を閉じてる暇なんてないんだ!」
高坂海美
『意味わかんない…』
高坂海美
『何でも思い通りになった方が良いに決まってるのに、何でそっちに拘るの?』
高坂海美
「だって何でも思い通りになっちゃったら…きっと私、頑張るのをやめちゃうから」
高坂海美
「そんなの私じゃないよ!」
高坂海美
「私が私でいるためにも、私は頑張りたい!」
高坂海美
『…』
高坂海美
「あなたは私が仮面だって言ったよね?」
高坂海美
「この仮面を被るのがつらくなったら、また会いに来るから!」
高坂海美
「…だから、ね?泣かないでよ、"私"」
高坂海美
『…!』
高坂海美
「ってあれ!?なんかアッチの方が光ってるよ!?」
高坂海美
『あの光の方へ行けば帰れるよ。だから…』
高坂海美
「そっか!わかった!それじゃまたね、"私"!」
高坂海美
「ありがとう!!」
高坂海美
『…行っちゃった』
高坂海美
『"私"という仮面を外して、目を覚まして…あの眩しい世界に…』
高坂海美
『…辛くなったら仮面を被って…"私"に、会いに来てよね』
(台詞数: 50)