三浦あずさ
うふふ。どうやらここまでのようね、トゥインクルプリンセス?
中谷育
うう。ま、まだだよ。わたしは絶対あきらめないもん!
三浦あずさ
あらあら、困った子ね。しょうがない、あなたもリリーやアリサと同じ所に送ってあげる…
二階堂千鶴
お待ちなさい!
中谷育
だ、誰?
二階堂千鶴
いたいけな少女を傷つけるその行為。BPOが許しても、このわたくしが許さない……
二階堂千鶴
愛ある限り戦いましょう。美少女戦士・セレブマスカレイド。華麗に見参、ですわ!
中谷育
……何やってるの、千鶴さん?
二階堂千鶴
へっ!?だだ、誰ですのそれは。わたくしは美少女戦士セレブマスカレイド……
中谷育
お肉屋さんの千鶴さんだよね?いつも買い物するとオマケしてくれるじゃない。
二階堂千鶴
え、ええ!?嘘でしょ、こんな簡単に見破られるだなんて。
中谷育
だって、顔丸出しだし。変装のつもりならせめてマスクぐらいしなきゃ。
二階堂千鶴
手に入りにくいんだから仕方ないでしょう。んもうお兄ちゃんたら、何がこれでバッチリよ。
三浦あずさ
その場のノリで言ったんじゃない?千鶴のお兄さん、あれでわりとてきとうな人だから。
中谷育
え、知り合いなの?
三浦あずさ
ええ、私が短大から四年制大学に移った時に色々お世話になったのよ。
二階堂千鶴
ん?……あーっ、あなたあずさじゃない!午後の授業いつも代返頼むからおかしいと思ってたわ。
三浦あずさ
あらいけないバレちゃった。って、千鶴はもうとっくに知ってると思ってたんだけど。
中谷育
千鶴さん、そういうとこある人だよね。お母さんも言ってた。
三浦あずさ
あら、知ってるの?そうなのよ、前に告白されたこと気づいてなくて後で大騒ぎしたことが
中谷育
え、何それ面白そう!
二階堂千鶴
ちょっと、子供に変なこと教えないでよ。
三浦あずさ
少しぐらいならいいじゃない。それでね、そのあとわざわざその男の人を追いかけて断って……
中谷育
あはは、おもしろーい!ねぇねぇ他には?
二階堂千鶴
んもう!何よ、木登り伝説で一躍有名人になったくせに。
中谷育
なあに、それ?
二階堂千鶴
この子の元彼がアウトドア好きでね。でも山登りは無理だからって木に登るなんて言い出して。
三浦あずさ
ちょっと!?
中谷育
ええ、それはいくらなんでも変だよ。
二階堂千鶴
でしょう?それでその男の人もドン引きして結局別れる羽目になって……
三浦あずさ
んもう、絶対に秘密って約束したのに。なら、千鶴だって予定も無いのに私でデートの予行練習を…
二階堂千鶴
なっ!?ちょっと、それを言うならあなたなんてラブレター私に代筆させようとしたでしょう?
三浦あずさ
まあひどい、あれは千鶴が私にまかせてって言ったからお願いしたんじゃない。
二階堂千鶴
いーえ、最初はあなたから頼んできたんです。ハッキリと覚えてるわ。
三浦あずさ
違うわよ、言い出したのは絶対千鶴。日記につけてるもの、間違いないわ。
二階堂千鶴
本当に?なら、見せてもらえるかしら。
三浦あずさ
ええ、かまわないわよ。
中谷育
ちょっと、ダメだよケンカしちゃ。友だちなんでしょ?
二階堂千鶴
心配ないわ、私たちいつもこんな感じなの。じゃ、また後で会いましょう?
三浦あずさ
お土産よろしくね、紅茶を用意しておくから。それじゃあね。
中谷育
行っちゃった……ねえ、本当にケンカじゃないの?
二階堂千鶴
ええ、大丈夫よ。さ、暗くなる前に帰りましょうか。
中谷育
はーい。あ〜お腹へった、夕ご飯なんだろ……
中谷育
……あれ?結局、ピンチを助けてもらったってことでいいのかな?
(台詞数: 44)