福田のり子
おはようプロデューサー。これ?うん、バイク雑誌。最新号出てたから買ってきたんだ。
福田のり子
うわ、やっぱりいいなあ…うん、クラウザー号もいいんだけど。こういうの見てるとどうしてもね。
福田のり子
はぁー。最近ツーリングにも行けてないんだよね。どっかパーッと走らせたいんだけど。
福田のり子
分かってるってば、アイドルが事故でも起こしたら大変だもんね。ちゃんと我慢出来るよ……え?
福田のり子
一緒に行くならOK?やった、それじゃあ次のオフね。うん、すぐ近くでもかまわないから。
福田のり子
へへっ、やった♪あ〜楽しみ、プロデューサーとツーリングかぁ。どこに行こうかな……
福田のり子
……
福田のり子
プロデューサーと!?
永吉昴
……で、オレ達を呼び出してどうするつもりなんだよ。
ジュリア
だよな。こういう話題に一番縁遠いと思うんだけど。
福田のり子
いや、でもこういうの誰に相談したらいいか分かんなくて……
ジュリア
いくらでもいるだろ、恵美とか奈緒とか。
永吉昴
そーそー。あと翼とか美希とかな。
ジュリア
いや、その二人は自分らも連れてけって言うんじゃないか?
永吉昴
だからいいんじゃん。皆で遊びに行けば楽しいだろ?
ジュリア
あのな。これはデートの相談なんだ。皆で遊びに行くのとは訳が違うんだよ。
福田のり子
でででデートだなんてそんな、やだなぁジュリア。急に何言うのさ……
永吉昴
で、デートぉ!?おいおいマジかよ。すっげー!女の子っぽい!
福田のり子
昴まで。あのね、ちょっとツーリング行くだけだから。
ジュリア
おいおい。だったらなんであたし達を呼んだんだよ。どっちもバイク乗れないのに。
永吉昴
だよな。オレはのり子の後ろに乗っけてもらったことならあるけど。
福田のり子
そ、それはその。うう……
ジュリア
もうスケジュールは決まったんだろ。なら腹くくれよ。
永吉昴
そうそう。オレ達がしっかり後ろを守ってやるからさ、ビシッと決めていこうぜ!
福田のり子
二人とも……ありがと。そうだよね、せっかくバイクに乗れる機会なんだし楽しまなきゃね。
ジュリア
よーし決まりだ。それじゃあまずは……
福田のり子
まずは?
ジュリア
……何するんだ?
永吉昴
ええー?おいおい、偉そうに言っといて何も考えつかないのかよ。
ジュリア
う、うっさい!そういう昴こそなにかいい案あるのかよ。
永吉昴
お、オレぇ!?そ、それはその。えーっと……
ジュリア
それ見ろ。ま、バカ昴には最初から期待してないけどね。
永吉昴
なんだよ偉そうに。ジュリアだってロックバカだろ。
ジュリア
ちょっと待て、ロックバカって何だよ。それを言うなら自分だって野球バカだろ。
福田のり子
こら!喧嘩しないの。そういうことやるために集まったんじゃないんだからね。
永吉昴
おっと、悪い……けどさ、やっぱりこういう相談は無理だよ。
ジュリア
だよな。楽器とか歌ならいくらでも相談に乗れるけど、こういうのはなあ。
福田のり子
そうだよね。ごめんね無理言っちゃって。変なこと相談したあたしが一番馬鹿だったよ。
永吉昴
……そこまで言われると、それはそれでなんかイヤだな。
ジュリア
たしかに。これでも一応オンナだし、アイドルだからな。
福田のり子
ええ?もう、めんどくさいなぁ〜。
永吉昴
お互いさまだろ。
ジュリア
そうだね……そうだ、一つだけアドバイス出来るかもしれないぜ。
福田のり子
え、なになに。教えて!
ジュリア
どうせあたしらは馬鹿なんだろ。だったらもう色々考えるな。ストレートに行きゃいいんだよ。
永吉昴
おお、ジュリア。なんか、それっぽい。そうだよな、困った時は直球勝負だもんな。
福田のり子
ええ!?うーん、それもどうかと思うけど……
福田のり子
でもそうだよね。分かった、正面からぶつかって楽しんでくる。二人とも、今日はありがとね!
永吉昴
じゃあな…なあ、上手くいくと思う?
ジュリア
大丈夫だろ。のり子はともかくプロデューサーがうまくやってくれるだろうしな。
福田のり子
(当日)ええと、緊張してきた。どうしよ、ライブとかと全然違う…
福田のり子
いや。悩んでも無駄だよね。よーし、気合入れていこう!
福田のり子
来た、電話だ!もしもしプロデューサー…近くまで来たの?分かった、すぐ行くから待ってて…
(台詞数: 53)