三浦あずさ
びっくり水ってどのタイミングで入れるんだったかしら。
豊川風花
もういいと思いますよ。
三浦あずさ
そう?それじゃあ、全体にまんべんなく……っと。
三浦あずさ
いい音♪ そうしたらフタを閉めて。……それで何の話だったかしら。
豊川風花
運命についてです。もう、あずささんが話を振ったんですよ。
三浦あずさ
あら、そうだったわね。ごめんなさい。
豊川風花
ふふ、あずささんのそういうところ、結婚しても変わりませんね。
三浦あずさ
あの人からもそう言われるわ。
豊川風花
でも、そこがいいんだとも言われるんじゃないんですか?
三浦あずさ
……うふふ♪
豊川風花
ごちそうさまです。
三浦あずさ
それでどうなの。運命って信じる?
豊川風花
あまり信じませんね。
三浦あずさ
そうなの?ちょっと意外かも。
豊川風花
その……運命って言葉で片づけたくないこともありますから。
三浦あずさ
そうね、風花ちゃんは元々……。
豊川風花
でも、運命って言ったほうがいいこともありますよ。
豊川風花
あずささんの結婚はまさに運命的だったじゃないですか。
三浦あずさ
あら、また私の話?
豊川風花
倒れたプロデューサーさんを看病したことがきっかけだったんですよね。
三浦あずさ
ええ、あの時は私以外若い子しかいなかったから焦ったわ。
豊川風花
アレをきっかけにしてお付き合いに発展したんですもの。運命ですよね。
三浦あずさ
そう言われると……そうかしらね。
三浦あずさ
……そろそろフタを開けてもいいころかしら。
豊川風花
えーっと、大丈夫そうですね。
三浦あずさ
ホント、いい焼き加減。風花ちゃん、お皿をとってちょうだい。
豊川風花
ううっ、食欲がそそられますね。
三浦あずさ
はい、風花ちゃんの分。お醤油とお酢と……ラー油は使う?
豊川風花
お願いします。そういえば、プロデューサーさんが倒れた時も餃子を食べていたんでしたよね。
三浦あずさ
そうよ。劇場でみんなで餃子を食べていたら急に、ね。
豊川風花
食中毒だったんですよね。しばらく料理禁止になって美奈子ちゃんがすごく落ち込んで……。
豊川風花
でも、不思議ですよね。
豊川風花
でも、不思議ですよね。プロデューサーさんだけ倒れるなんて。
三浦あずさ
……
三浦あずさ
……そうかしら。
豊川風花
ええ、みんな同じものを食べていたはずですから。
豊川風花
まるで、一人だけ違うものを食べていたみたい。
三浦あずさ
……
豊川風花
餃子って中身が見えませんよね。それに匂いが強い。
豊川風花
もし、中に何か入っていたとしても気付かないと思いませんか。
三浦あずさ
何が言いたいのかしら。
豊川風花
あずささん、餃子の皿を変えてください。
三浦あずさ
あら?ちゃんと美味しく焼けたのを渡したのよ。
豊川風花
私が疑っていることを分かっていて今日の晩御飯に誘ったんですよね。
三浦あずさ
ふふ、おかしな風花ちゃん。疲れているのかしら。でも、いいわ。交換してあげる。
豊川風花
……ありがとうございます。
三浦あずさ
……
三浦あずさ
……ねぇ、風花ちゃん。
豊川風花
なんですか
三浦あずさ
運命って、信じる?
(台詞数: 50)