天海春香
ふんふんふ~ん♪
天海春香
チョッチョッチョコっとチョッコレイト~♪チョコチョコチョチョっとチョッコレイト~♪
如月千早
あら、春香。そんなリズム感をすっかり捨て去ったような歌を歌うなんて随分ご機嫌ね。
天海春香
あっ、千早ちゃん。えへへ~、やっぱり分かっちゃう?
天海春香
実はね、おばあちゃんがチョコレートを送ってくれたんだ~。
如月千早
チョコレート?もしかしてこの箱に入ってるの、全部チョコレートなの?
天海春香
そうなの!とても一人じゃ食べきれないから、劇場のみんなと一緒に食べるか、
天海春香
全部溶かして念願のチョコレート風呂を沸かすか、どっちにするか迷ってたんだ。
如月千早
天海家丸ごとアリの巣にリフォームされてしまうわね……。
天海春香
3時間ぐらい悩んで、劇場に持っていくことに決めたから、皆で食べようね千早ちゃん!
如月千早
今の葛藤の内容を聞くと素直に喜べないわね……。
天海春香
それはそうと、おばあちゃんにお返しをしようと思って、手作りチョコを作ることにしたの。
如月千早
それは良いわね。……そこにあるのは、クリームにレモンエッセンス?
天海春香
ただのチョコレートじゃつまらないと思って、変わり種チョコレートを作ってみたの。
天海春香
チョコの中に、クリームとかエッセンスを入れて、二度美味しいお得なチョコだよ。
如月千早
素敵ね。春香らしい気遣いだわ。
如月千早
……ねえ春香。そこにある明らかに食べられそうにない物体は何かしら?
天海春香
石。
如月千早
恩を仇で返すスピードが速すぎないかしら?
天海春香
千早ちゃんもよかったら、何個か味見して行ってくれると嬉しいな。
如月千早
この局面で味見を勧められる貴方の度胸に心底感服するわ。
如月千早
けど、そんな笑顔見せられたら、断るわけにはいかないじゃない……。
如月千早
じゃあ、とりあえず1個だけ頂くわね。(パクッ)
如月千早
(ガリッ!!)
天海春香
あっ。
如月千早
(ガリガリガリッ!!)
天海春香
千早ちゃん?
如月千早
危ないじゃない、春香!私じゃなかったら歯の1本2本欠けてても不思議じゃなかったわよ!
天海春香
千早ちゃん、前世は破砕機か何かだったりする?
如月千早
でも、チョコの味自体は凄く良いわ。きっとお婆様も満足してくれるはずよ。
天海春香
本当?千早ちゃんがそう言ってくれると心強いなぁ。
佐竹美奈子
その言葉、ちょっと待った!
如月千早
あなたは、チョコレート師匠!?
天海春香
どこから入ってきたんですか?
佐竹美奈子
そのチョコレートの真価、この私が見極めて差し上げましょう!
天海春香
あっ、断りもなく1個食べられた。
如月千早
チョコレート師匠の評価に一切の狂いは無いの。彼女が才能が無いと判断したものは、
如月千早
ことごとく二流の烙印を押され、日の目を見る事無く消えて行ったと言われているわ。
佐竹美奈子
(ガリッ!!)
如月千早
春香、石の入ってるチョコレート何個作ったの?
天海春香
千早ちゃんと師匠の食べたやつで全部だけど。
佐竹美奈子
このチョコレートの上品な甘みと、具材から溢れ出る母なる大地に抱かれる感覚……。
佐竹美奈子
貴方、超一流のパティシエですね?そうでしょう?
天海春香
違いますけど。
佐竹美奈子
合格です!このチョコレートを口に出来る人が、羨ましいですね!
佐竹美奈子
(ガリガリガリガリ)
天海春香
石噛み砕きながら喋らないで下さい。行儀悪いですよ。
如月千早
良かったわね春香。師匠のお墨付きだなんて、これで自信を持って食べてもらえるわね。
佐竹美奈子
あ、でもチョコレートに石は入れない方が良いですよ。石は美味しくないですからね。
天海春香
うるさいよ。
(台詞数: 50)