木下ひなた
茜さん、ここにいたんかい。探したよぉ。
野々原茜
おおっと、ひなたん。どうしたの?
木下ひなた
ちょっこし茜さんに用事があってねぇ。でも、めずらしいねぇ。土いじりだなんて。
野々原茜
あー、気になっちゃった? えーっと、しょうがないな~、それじゃあ特別に教えてあげちゃう!
野々原茜
実は新しいグッズの準備中なのだー! はい、拍手ー! ぱちぱちー!
木下ひなた
そうなんかい? 茜さんはすごいねー(パチパチパチ
野々原茜
でしょでしょー。もっとほめてー。なでなでしてもいいよー。
木下ひなた
それでどんなグッズなんだい?(ナデナデ
野々原茜
教えてもいいけど、その前にひなたんに聞いておきたいことがあるんだ。
野々原茜
いま、劇場に足りないものはなんだと思うかね?
木下ひなた
んー……美咲さんのお休みかねぇ。
野々原茜
うん、それはそうなんだけど。そういうリアルなのは置いておこうか。
野々原茜
茜ちゃんが思うに、劇場にはおみやげが足りないのだよ。
木下ひなた
おみやげっていうと、木彫りのクマやマリモみたいなやつかい?
野々原茜
そうそう。劇場の名物があったらお客さんが増えると思うんだよね。
木下ひなた
なるほどねぇ。したっけ、おみやげと土いじりに何の関係があるんだい?
野々原茜
茜ちゃんはね、種からブドウを育ててシアターのおみやげにしようと思ってるの。
野々原茜
アイドルが育てたブドウなんて普通は食べられないからね。話題性もばっちりだよ!
木下ひなた
それは楽しそうだねぇ。ばあちゃんたちが来たときに喜びそうだよぉ。
木下ひなた
そうだ! だったら、いっしょにリンゴも育てたらどうだろか。
野々原茜
残念ながらひなたんくん。リンゴではなくブドウだからこそおみやげになるのだよ。
木下ひなた
どういうことだい?
野々原茜
おみやげが有名になることで、ブドウといえば765プロの劇場って言われるようになるの。
野々原茜
つまり、劇場が「ブドウの館」になる!これが本当の「てづくりのぶどーかん」なのだー!
木下ひなた
なるほど~
木下ひなた
なるほど~……どういうことだい?
野々原茜
えーっとね、武道館とブドウの館ということでね。
木下ひなた
あー、そういうことかい。茜さんはかしこいねぇ。
野々原茜
う、うん。ありがとね。
木下ひなた
……そっかぁ、ぶどーかんかぁ。その頃のあたしたちはどうなっているんかなぁ。
野々原茜
……そんなの決まってるよ。
野々原茜
みんなそろって、トップアイドル、だよ!
木下ひなた
……
木下ひなた
……そうだねぇ!
野々原茜
そういえば、茜ちゃんに用事があったんじゃないの。
木下ひなた
そうだったべさ。あのね、控室にあったブドウを知らないかい?
野々原茜
……知らないかなー。それがどうかしたの。
木下ひなた
誰かが全部食べちゃったらしいんだわぁ。でもね、そのブドウは古かったらしいんさ。
木下ひなた
事務室に胃薬があるから、みんなに教えてねって。美咲さんに頼まれてねぇ。
野々原茜
そっかー。教えてくれて、ありがとね。ひなたん。
木下ひなた
なんもなんも。食べたのが茜さんじゃなくて良かったよぉ。
野々原茜
ところで、ひなたん。茜ちゃん、ちょっと用事を思い出したから事務室に行ってくるね。
木下ひなた
そうなんかい。茜さんは忙しいねぇ。
野々原茜
茜ちゃんはみんなのアイドルだからね☆ じゃあね~。
木下ひなた
はーい。
木下ひなた
……
木下ひなた
言われたとおりに伝えたら、本当に事務室に行ってしまったべさ。
木下ひなた
律子さんは超能力が使えるんかねぇ?
木下ひなた
さてと……
木下ひなた
ぶどうさん、お水だよぉ。いっしょに大きくなろうねぇ。
(台詞数: 50)