北沢志保
催眠術?
矢吹可奈
うん!さっき百合子さんからこの本を貸してもらったんだ。
北沢志保
……はあ。催眠術なんてあるわけないじゃない。
矢吹可奈
そんなことないよー!じゃあ、試しにかけてみてもいい?
北沢志保
はいはい、どうぞご勝手に。催眠術なんてかかるわけないじゃない。
矢吹可奈
むう~。それじゃあやるからね。
矢吹可奈
あなたはだんだん眠くな~る♪
矢吹可奈
あなたはだんだん眠くな~る♪
あなたはだんだん眠くな~る♪
あなたはだんだん眠くな~る♪
矢吹可奈
あなたはだんだん眠くな~る♪
あなたはだんだん眠くな~る♪
あなたはだんだん眠くな~る♪
あなたはだんだん眠くな~る♪
あなたはだんだん眠くな~る♪
北沢志保
ほらみなさい。やっぱり催眠なんて―
北沢志保
……ぐう。
矢吹可奈
えっ!?志保ちゃん?おーい!志保ちゃ~ん!!
北沢志保
……ぐう。
矢吹可奈
これって、本当に寝てる……?
矢吹可奈
あっそうだ!たしか本には……
矢吹可奈
え、えーっと……志保ちゃん?
北沢志保
……はい。
矢吹可奈
うわっ本当に返事した……。
矢吹可奈
それじゃあ、右手上げて?
北沢志保
はい。
矢吹可奈
左手も。
北沢志保
はい。
矢吹可奈
……三回回ってワン!
北沢志保
…………ワン。
矢吹可奈
やったあ!本当に成功したんだあ!
矢吹可奈
えへへ~♪もしかして私、才能あるのかも~♪
北沢志保
…………………
矢吹可奈
よーし……それじゃあ。
矢吹可奈
えーっと……私のこと、どう思っていますか……なんて。正直に言ってね?
北沢志保
……歌はヘタクソね。練習はしてるけどまだまだよ。
矢吹可奈
うっ……バッサリ言われた~……
北沢志保
でも、明るくて元気で、だれとでも仲良くなれて、私と正反対―
矢吹可奈
あれ?
北沢志保
ちょっと抜けてるところはあるけど、素直でかわいくて―
北沢志保
まじめで努力家で、確かに歌は下手だけど好きだってことは十分に伝わってるわ。
矢吹可奈
え、えへへ……♪なんだかちょっと恥ずかしいかな~♪
北沢志保
それと、可奈のおかげで今の私があるから。
北沢志保
初めのころは私から壁を作ってたのに、それでも何度も何度も話しかけてくれて
北沢志保
そのおかげで、私はみんなとも打ち解けられた。だから可奈には感謝してるわ―
矢吹可奈
わあ~!終わり!恥ずかしいからもう終わりだよ!
北沢志保
そう。じゃあおしまいね。
矢吹可奈
あれ?
北沢志保
何してるの。もうレッスンの時間よ。
矢吹可奈
あの~、志保ちゃん?もしかして催眠術にかかって……
北沢志保
かかってるわけないじゃない。全部演技よ。
矢吹可奈
そんな~!
北沢志保
お遊びはおしまい。はやくレッスンに行くわよ。
矢吹可奈
うわ~ん。催眠術の才能なんてなかったよ~。
北沢志保
……まったく。
北沢志保
少しは恥ずかしいこと言わせてる自覚を持ってほしいわね
(台詞数: 50)