木下ひなた
あーかーい りんーごーにー くちびーる よーせーてー
木下ひなた
だーまーあぁーて みーてーいーる あーおいーそらー
横山奈緒
なんや、ひなた、ずいぶんとご機嫌さんやな
木下ひなた
えへへ、奈緒ちゃんこれ、おばあちゃんとこからリンゴが送られてきたんだぁ
エミリー
ひなたさんは、おばあさまのリンゴが大好きなんですね
木下ひなた
うん、もちろんだべさ
木下ひなた
向こうにいたときは、当たり前のようにそばにあったもんなのに
木下ひなた
東京だと、わざわざスーパーに行かないと、売ってないんだなぁ
横山奈緒
離れてみて、初めて実感する、当たり前の大切さっちゅーやつやな
横山奈緒
私も大阪のお好みソースとか、関西風の出汁とか、いっつも恋しなるわー
エミリー
みなさん、故郷を大切に想われているのですね
横山奈緒
いやいや、エミリーが一番遠くから来とるやないかーい!
木下ひなた
エミリーちゃんは、故郷が恋しくなったりしないのかい?
エミリー
もちろん、離れて暮らす故郷の人々や、その風景に想いを馳せる時もあります
エミリー
だけど、私はこの新しい場所で、
エミリー
とっても大切な、新しい「日常」に出会うことができましたから
横山奈緒
エミリー……なんてええ子なんや
木下ひなた
そうだねぇ……いつかこの「当たり前」が、当たり前でなくなる日が来るかもだけど
木下ひなた
そん時に初めて、あぁ大切だったんだぁ、って気が付くんじゃなくって
横山奈緒
私だちの日常をぉ、い゛ま、だいぜつにしていこうなあ、うぅ～～
エミリー
わ、わ、奈緒さん、これで拭いてください
横山奈緒
うぐっ、うぐぅ……ありがとさん
木下ひなた
ご、ごめんねぇ、あたしが変なこと言ったから
横山奈緒
ちゃうねん、ちゃうねん、私が勝手に、なんがぶわぁってなっただけやから
横山奈緒
もー、こんな湿っぽい空気にするつもりはなかったんやけど
横山奈緒
これは、つまりアレやな、レアメタルみないなことです!
エミリー
希少金属ですか?
横山奈緒
発掘するのは大変やけど、実は、私たちのスマホとかにようさん使われて
横山奈緒
使用済みのスマホとか回収することで、そのレアメタルを有効活用できるって話
木下ひなた
えっとー、つまりどういうことだい?
横山奈緒
大切なものは、意外と身近に隠れてるってこと
エミリー
さすがです奈緒さん
横山奈緒
当然ですが!当たり前のようで当たり前じゃない大切にしたいものゲーーム!!
木下ひなた
ふえぇ?
横山奈緒
学校に行くこと!ハイハイ!
エミリー
屋上でおしゃべり!ハイハイ!
木下ひなた
みんなでレッスン!ハイハイ!
横山奈緒
劇場のステージ!!ハイハイ!
エミリー
ごヒイキ様たちの声援!!ハイハイ!
木下ひなた
アイドル……
横山奈緒
はいはい!って、ありゃ、ひなたどしたん?
木下ひなた
私たち、アイドルなんだねぇ
横山奈緒
何をそんな今更、当たり前のことを
横山奈緒
あ
エミリー
ふふふ、「当たり前のようで当たり前じゃない大切にしたいもの」ですね
横山奈緒
よおーし!そんじゃ、そろそろレッスンに戻るとしましょ
エミリー
はい!
横山奈緒
ほら、ひなた行くで～
木下ひなた
……あ、うん、はーい!
木下ひなた
りーんご 可愛いや 可愛いやりーんごー
(台詞数: 50)