菊地真
マントを脱いで華麗に変身!死神プリンセス、マコトちゃんDEATH☆イェイッ☆
プロデューサー
……
菊地真
へへっ、おはようございますプロデューサー。どうですか?昨日の姿よりカワイイですよね?
菊地真
今日からはこういう格好で来ます!プロデューサーの近くにいるときは、カワイくしたいですから!
プロデューサー
………
菊地真
あ、今は恵美のグラビア中でしたか。ボクも一枚撮ってもらおうかなー。
プロデューサー
……すいません。少し席を外していいですか?はい。恵美もごめんな、すぐ戻るから。
菊地真
あ、プロデューサー待ってくださいよー!どうですか?ガツンとした感想お願いしますよー!
プロデューサー
いや感想って……まず、改めて状況を確認させてくれ。君は、死神のマコト、でいいんだよね?
菊地真
はい!ボクは死神のマコトです!
プロデューサー
で、昨日から俺に取り憑いてると。取り憑いてる人間にしか君は見えないんだよね?
菊地真
そうです!声も聞こえません。さっき恵美の隣で一枚写真撮られましたけど、ボクは写りません!
プロデューサー
よし、ここまではいい……いやよくはないけど。で、君は何で俺に取り憑いたんだっけ?
菊地真
もちろん、魂を狩るためです!死ぬ前のヒトの魂を狩るのが、死神の仕事ですから!
菊地真
でも、昨日も言いましたけど、ボクがプロデューサーさんをえいやっ!とすることは無いですからね。
菊地真
ヒトの魂は、たくさん頑張って長生きしたヒトのものが、すごく価値があるんです。
菊地真
ですから、名プロデューサーとして多くのヒトに看取られて寿命が尽きるときに、魂を狩りますね!
菊地真
あと、ヒトの寿命を調整する力も死神にはあるので、プロデューサーは寿命まで死にませんから!
菊地真
っていうわけで、末長くよろしくお願いします!プロデューサー!
プロデューサー
……お、おお。ちゃんと理解出来てないけど、とりあえず守ってくれるのはありがたい、か。
菊地真
ちなみに、魂を狩る時はギューッとハグするそうです。そうすると、魂が浮いてくるみたいで。
プロデューサー
え、そうなのか?意外だな。昨日持ってた大きな鎌は、そういう時には使わないんだな。
菊地真
デスサイスですか?これは死神の名刺みたいなものですね。ヒトもすり抜けるんですよ、っと。
プロデューサー
うわっ、急に出てきた!でも、そのドレスに大鎌のギャップは、何か惹かれるものがあるな。
菊地真
ホントですか!?じゃあ、これからはデスサイス持って歩きますね!
プロデューサー
ふ、振り回すな危ないから!い、いや見えても触れられないから、別に大丈夫か……
プロデューサー
いやいや大丈夫じゃない!鎌に感心してる場合でもない!何が起きている?やっぱり事故が原因か?
プロデューサー
三ヶ月前、俺は交通事故で死にかけた。でもようやく回復して戻ってきたら、死神が見えている……
プロデューサー
臨死体験から不思議な力を得た、とか?まぁファンタジーものではありがちな展開だけど……
プロデューサー
……ダメだ、頭が追い付かない。でも俺に害が無いのなら、とりあえず何もしない方がいいか……。
菊地真
もーっ、なにブツブツ言ってるんですか?そんなことより、どうですか?ボクのコーディネートは!
菊地真
昨日、死神の正装の黒マント姿じゃ暗く見えるって、プロデューサー言ったじゃないですか。
菊地真
だから、プリンセス風にコーディネートしてきました!一応黒ならオッケーみたいで。どうですか?
プロデューサー
そ、そんな事言ったかな……昨日は気が動転してたから。でも改めて見ると、うん、素敵だね。
菊地真
ホントですか!やーりぃ!ありがとうございますプロデューサー!
プロデューサー
いや、本当に一目見た時から惹かれるものはあったよ。状況はまったく説明つかなかったけど……。
プロデューサー
黒マントを被った姿の君は、美少年にも美少女に見えた。それだけでもクールな印象はあったけど
プロデューサー
こうしてドレスを着ると本当に華がある。君が人間の女の子だったなら、スカウトしたいくらいだよ。
菊地真
えっ、スカウト……!?
プロデューサー
い、いや何を言ってるんだ俺は。相手は死神だぞ?まだ気が動転してるんだなきっと……。
プロデューサー
も、もう戻らないとな。また後で話は聞く。それと他の人がいる時は話しかけるのは控えてくれ、な?
菊地真
……はい!わかりました、プロデューサー!
菊地真
(へへっ、スカウトしたいだなんて、まいったなぁ……ボクのことは覚えてないはずなのに)
菊地真
(三ヶ月前の交通事故はプロデューサーとボク……菊地真が巻き込まれた。そしてボクだけが死んだ)
菊地真
(ボクは現世に強烈な未練があった、だから死ぬ直前に声をかけられた……魂を狩る前の死神にね)
菊地真
(それから学校に入学するみたいな手続きをして、ボクは死神一年生となった。ただ……)
菊地真
(人間が死神になると、その人の記録も記憶も無くなって、最初からいなかったことになるらしい)
菊地真
(でもボクは、みんなからボクの記憶が無くなっても死神になりたいと、思ってしまったんだ)
菊地真
(そうすれば、ずっと傍にいられる……最期の瞬間に抱きしめてあげられる。だからボクは……)
菊地真
プロデューサー!ボク、一生憑いていきますからね!
(台詞数: 50)