星割って、埋めてますぅ!!
脚本家
なばかり長介
投稿日時
2021-02-18 00:37:48

脚本家コメント
ドラマシアター武闘会予選提出作品

アイドル『萩原雪歩』
キーワード『スター』

慣れないスタイルに挑戦して四苦八苦。
続きが読みたい方は課金してください。

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萩原雪歩
『はじめに~I START~』
萩原雪歩
この度は私の初めての詩集を手に取ってくださりありがとうございます。
萩原雪歩
元々読むのが好きで、時たま個人的に綴っていた趣味が様々なご縁で本になりました。
萩原雪歩
既にみなさんのお手元に届いているこの段階でいきなりこんなことを言うのも恐縮ですが
萩原雪歩
最初に出版のお話をいただいた時は、正直断ろうと思っていました。
萩原雪歩
詩を書いていたのはあくまで趣味で、自分だけのもので、
萩原雪歩
そんなものを人様に見せるなんて、恥ずかしいよりも恐れ多くて・・・。
萩原雪歩
だからこっそりと楽しんでいたのに、なんで?と少しだけ淀んだ怒りすら湧いていました。
萩原雪歩
だけど、そんな私に思わぬ勇気をくれた人がいました。
ロコ
同じ劇場の先輩です。
萩原雪歩
正確に言うとアイドルとしては私の方が先輩ですが、アートの先輩というか・・・。
萩原雪歩
彼女の言葉をそのまま伝えると混乱される方もいるかもしれないので、
萩原雪歩
私なりの通訳でお伝えします。
ロコ
「詩集は是非出すべきだ」
萩原雪歩
笑顔で言う彼女に私は先ほど書いた通りの自分の不安を打ち明けました。
萩原雪歩
「私なんかじゃなくていいんじゃないかな・・・」って。
萩原雪歩
そしたら彼女は、きょとんとした顔で答えてくれたんです。
ロコ
「他の人じゃ書けないじゃないですか」
萩原雪歩
彼女は続けました。
ロコ
「シェイクスピアでも、子供でも、機械を通せば同じ形、同じ意味で読める」
ロコ
「それが『文字』というツール」
ロコ
「そんなツールで個性を表現するなんて、絵じゃできない挑戦です」
ロコ
「『文章』というアート、難しいけどきっと楽しいです」
萩原雪歩
目を輝かせてそう語ってくれた彼女の言葉で、私の心は少し軽くなりました。
萩原雪歩
自分の詩を読まれるのが恥ずかしいという気持ちが消えたわけじゃないですが、
萩原雪歩
自分の言葉を出してみたい、というワクワクがちょっぴり湧いてきたんです。
萩原雪歩
この本に印刷された文字は、機械で刷られたものですが、
萩原雪歩
綴られた言葉は私のものです。
萩原雪歩
私の気持ちです。
萩原雪歩
もしかしなくても、あまり上手ではないかもしれません。
萩原雪歩
でもこれが、アーティスト萩原雪歩のファーストステップです。
萩原雪歩
前置きが長くなってしまいましたが、最後の1ページまで楽しんでいただけたら嬉しいです。
萩原雪歩
『第一章~ARTIST~』

(台詞数: 33)