秋月律子
(私は、追い詰められていた。)
秋月律子
(突如成立したアイドルの罪を名目に、秘密警察が765プロ全員の収監を決定。)
秋月律子
(何人かは難を逃れたが、秘密警察の追及は厳しく、次々と逮捕の情報が耳に飛び込んでくる。)
秋月律子
(連中は狡猾にも、逃走を続けるアイドルにはさらなる罪を被せ、反抗の意志を奪っていった。)
秋月律子
(そして、最後に残ったのは私一人。)
秋月律子
(その私も、隠れ家を突き止められ、厳重な包囲の中で立て籠もるだけだった…。)
秋月律子
ショットガンの弾とラジオの電池はまだ余裕あり、っと。
秋月律子
抑止力と情報。この2つが、私にとって最後の武器になるから、大切に使わないとね。
秋月律子
…なんてことを言ってたら、また包囲網を縮めてきたわね。
秋月律子
これでもくらいなさい!
(ダーン!)
(ダーン!)
秋月律子
一旦退がったか…。まったく、油断も隙も無いわね。
秋月律子
あら?今度はラジオの緊急放送が…。
秋月律子
逃走する秋月律子容疑者に罪状を追加?まったく、やってくれるわね…。
秋月律子
『リッチャンハ、カワイイデスヨ』罪?ハッ!そんなもので怯む私ですか!
秋月律子
また包囲網が…!しつこい!(ダーン!)
秋月律子
メガネが似合うNo1アイドル罪?まだまだ…!(ダーン!)
秋月律子
実はナイスバディ罪!?今の私は、そんなものでは止まらないわよ!(ダーン!)
秋月律子
もっともっと!さあ、次々とかかってきなさい!
秋月律子
(ダーン!)(ダーン!)(ダーン!)(ダーン!)(ダーン!)(ダーン!)……
秋月律子
未来の有能超美人プロデューサー罪!?
秋月律子
かなり厳しいけど…。ハッ!?弾が切れた!
秋月律子
これ以上の抵抗は無理か。仕方ないわね、投降するわ…。
秋月律子
…というのが、これまでの話です。
馬場このみ
なるほど。律子ちゃんが来るのがやけに遅いなって思ってたら、そんなことをしてたのね。
馬場このみ
で、なんでそんなに粘ってたの?
秋月律子
それは…。私一人でも残っていれば、なんとか活路が開けるかなって。
馬場このみ
包囲されていたのに?
本当のことを話した方がいいわよ。
本当のことを話した方がいいわよ。
秋月律子
自分の罪状をラジオで全国に読み上げられるのがたまらなく快感でした!
馬場このみ
正直すぎるわよ!
秋月律子
ところで、履歴書の賞罰欄の項が足りなくなったんですけど、どうしたらいいと思います?
馬場このみ
なんで獄中で履歴書を、しかも喜々として賞罰欄を埋めてるのよ!?
秋月律子
それは…当然、自分をアピールするためですよ。
馬場このみ
誰にアピールするのよ!?まさかそれをどこぞの面接に持ち込むつもりなの!?
馬場このみ
一応真面目に答えると、代表的なもので項目を埋めて、最後に以下省略とでも書いておきなさい。
秋月律子
えっ…!それって、もったいなくないですか…?
馬場このみ
賞罰欄が埋まらないのをもったいないって、初めて聞いたわよ!
秋月律子
やっぱりここは、別紙参照で…。
馬場このみ
そうまでして全部読ませたいの!?相手の迷惑も考えなさい!
馬場このみ
…はぁ。常識人の律子ちゃんが、こんなになっちゃって。
馬場このみ
秘密警察の手管とはいえ、褒められまくったのが余程嬉しかったのかしらね?
馬場このみ
でも…流石に、罪を重ね過ぎよ…!
(台詞数: 41)