桜守歌織
桜守歌織です。
田中琴葉
田中琴葉です。
桜守歌織
2人合わせて「種マシンガン」です!
田中琴葉
よろしくお願いします。
桜守歌織
琴葉ちゃんとは何度か共演はあったけど、二人きりは初めてよね。頑張りましょう!
田中琴葉
そうですねー。
田中琴葉
そうですねー。
将来が不安なんです。
将来が不安なんです。
桜守歌織
ど、どうしたのいきなり?
田中琴葉
アイドルをやらせて貰って、充実した生活を送る事は出来ているんですけど……。
田中琴葉
そろそろ、就職の事について真剣に考えておく必要があると思うんですよ。
桜守歌織
そうね。今の内から準備をしておけば、選択の幅も広がると思うわ。
田中琴葉
はい。一応、就職に強い学校に通ってはいるんですけど、不安は拭いきれません。
田中琴葉
歌織さん。職安に行った際のシミュレーションに協力して頂けませんか?
桜守歌織
えっ、職安?
田中琴葉
職安での職探しを、早い内に経験しておきたいと思いまして。
桜守歌織
大卒や高卒の新卒カードを失ってる前提になるわよこれ?
田中琴葉
はい! 最悪なケースも想定した上でのシミュレーションですから!
桜守歌織
まあ、琴葉ちゃんがそう言うなら……。
田中琴葉
では、私が職安の来るので、歌織さんはそこの職員を演じて下さい。
桜守歌織
そこは「演じて」って言うのが琴葉ちゃんらしいわね。
田中琴葉
『すいません、本日はよろしくお願いします』
桜守歌織
『はい。どのような職種を
ご希望でしょうか?』
ご希望でしょうか?』
田中琴葉
『はい。福利厚生の充実した肉体労働を希望しています』
桜守歌織
『肉体労働ですか?』
田中琴葉
『はい。現場で第一線で活躍
できる、みんなから頼られる仕事がしたいです』
できる、みんなから頼られる仕事がしたいです』
桜守歌織
『なるほど、素晴らしいお考えです。具体的にはどのような職が該当しますか?』
田中琴葉
『はい。戦士か武闘家を希望しています!』
桜守歌織
『あぁ~……来る所違いますよ~!』
田中琴葉
『えっ?』
桜守歌織
『そういった職業はファンタジー世界の神殿でないと就けないんじゃないですか?』
田中琴葉
『でも、怪我したり死亡事故に遭っても福利厚生でチャラに出来るって聞きましたよ!』
桜守歌織
『現代の医学では不可能です! ファンタジーの世界だけですからそれ!』
桜守歌織
琴葉ちゃん。もしものそなえを考えすぎてるわ。石橋を叩いて壊してるようなものよ。
桜守歌織
現実にある職業でお願いして良いかしら?
田中琴葉
あっ、それもそうですよね。
桜守歌織
『はい。どういった職業をご希望でしょうか?』
田中琴葉
『はい。派遣の仕事を希望しています』
桜守歌織
『派遣のお仕事ですか。自由が利きますから良いと思いますよ!』
桜守歌織
『では、希望される仕事内容についてお伺いいたします』
田中琴葉
『はい! 戦地各国をまたにかける傭兵を希望します!』
桜守歌織
『来る所違いますよー』
田中琴葉
『えっ?』
桜守歌織
『赤紙の届いてない人に徴兵をさせる事はありません』
田中琴葉
『いえ! それでも私は戦地に
派遣してもらって、戦場で
バリバリ活躍したいんです!』
派遣してもらって、戦場で
バリバリ活躍したいんです!』
桜守歌織
『戦場を企業感覚で捉えないで下さい!』
桜守歌織
琴葉ちゃん。お願いだから、現実的なお仕事でお願いね?私も拾いきれないから。
田中琴葉
すいません。次こそは……。
桜守歌織
『えー、どういった職をご希望でしょうか?』
田中琴葉
『「縁の下の力持ち」。目立たなくても良いので、大勢の人の為になる仕事がしたいです』
桜守歌織
『マトモだ……!』
桜守歌織
『では、希望される仕事内容についてお教え頂けますでしょうか?』
田中琴葉
『はい! ロシアに侵入してプーチンを暗殺しようと』
桜守歌織
『来る所違いますよー』
田中琴葉
『何故です! 目立たないように
暗殺が成功すれば、大勢の人が
喜ぶじゃないですか!』
暗殺が成功すれば、大勢の人が
喜ぶじゃないですか!』
桜守歌織
『そんな国連も真っ青になる仕事を、職安で求めるのは酷です!』
桜守歌織
琴葉ちゃん、さっきからおかしな事ばかり言ってるわよ。ずっと好戦的で……。
田中琴葉
はい。就職に強い学校に通っていると、そこは最初にちゃんと言いましたよ。
桜守歌織
えっ?
田中琴葉
就職に強い学校……。
高専(こうせん)的な学校に通っているって。
高専(こうせん)的な学校に通っているって。
桜守歌織
いい加減にしましょうか。
(台詞数: 60)