我那覇響
はいさーい!我那覇響だぞ!
宮尾美也
宮尾美也ですよ〜。
我那覇響
二人あわせて「は〜べ〜る〜」だ!よろしくな!
我那覇響
自分、たくさん生き物を飼ってるんだけど、恩返しの話に憧れてるんだ!
宮尾美也
恩返しの話、ですか〜?
我那覇響
そうだぞ!助けた生き物が姿を変えて、うちまで恩返しに来てくれるんだ!
宮尾美也
確かに素敵ですね〜。
我那覇響
せっかくだからここでやってみるぞ!
我那覇響
美也は自分に助けられた生き物の役をやってほしいんだぞ!
宮尾美也
はい〜やってみましょう〜。
宮尾美也
(コンコン)こんにちは〜。
我那覇響
ん、なんだ?自分の家に何か用なのか?
宮尾美也
はい~恩返しに来ました〜。
我那覇響
恩返し?なんのことだ?
宮尾美也
はい~。私、先日助けていただいた……。
我那覇響
!もしかして、あの時の!
宮尾美也
生ゴミです~。
我那覇響
どの時だ!?
我那覇響
ちょ、ちょっと待ってくれ美也!生ゴミってどういうことだ!?ばっちいぞ!!
我那覇響
自分がやってほしいのは、「生モノ」じゃなくて「生き物」の恩返しだぞ!
宮尾美也
生モノも元は生き物ですから同じですな〜。
我那覇響
さ、さりげなく怖いこと言わないでほしいぞ……
宮尾美也
あれは雨の降る春の寒い夕暮れのことでした〜。
我那覇響
……イメージしづらいぞ!
普通に「暑い夏の夜」とかじゃダメなのか!?
普通に「暑い夏の夜」とかじゃダメなのか!?
宮尾美也
ゴミ捨て場に袋詰めにされた私を、あなたがぽいぽーいと救い出してくれたのです〜。
我那覇響
そ、そうなのか?
宮尾美也
覚えていないのも無理ないですな~。
宮尾美也
あなたは他の生ゴミに夢中でしたから〜。
我那覇響
誤解だぞ!!?自分、そんな飢えたカラスみたいなことしてないぞ!!
我那覇響
だいたい、恩返しって言っても何をしてくれるんだ!?
宮尾美也
ふふーん。こう見えても私は家庭的な生ゴミなのですぞ〜。
我那覇響
それはただの家庭ゴミだぞ!
宮尾美也
お料理をしますね〜。
我那覇響
衛生的に絶対ダメだぞ!
宮尾美也
では洗濯物を〜。
我那覇響
洗い直しになるだけだぞ!
宮尾美也
お掃除にも自信がありますな〜。
我那覇響
生ゴミがゴミ捨てするのは内ゲバじゃないか!?
我那覇響
も、もう恩返しはいいから帰ってくれ〜!
宮尾美也
むむー、ですが恩返しができないと困るのです〜。
我那覇響
……いや、困るってどういうことだ?
宮尾美也
恩返し遂行義務違反で2点減点になってしまいます~。
我那覇響
そんな自動車の免許みたいな仕組みなのか!?
宮尾美也
こうなったらもう結婚するしかありませんな〜。
我那覇響
!!?何がどうなったらそんな結論に至るんだ!?
我那覇響
自分、いくらなんでも生ゴミとは結婚できないぞ!!
宮尾美也
安心してください~。ちゃーんと元の姿に戻ってますから~。
我那覇響
生ゴミの元の姿はただのキメラだぞ!
我那覇響
頭が魚で胴体がリンゴの芯で手足が牛のモンスターとは一緒に過ごせないぞ!
宮尾美也
む〜、失礼ですな~。見ての通り、私は人間ですぞ~。
我那覇響
へっ?
宮尾美也
まさに捨てる神あれば拾う神ありですな〜。
宮尾美也
神様がバラバラになってゴミ袋に詰められた私の身体を元に戻してくれたのですよ~。
我那覇響
……。
宮尾美也
あ、そうでした~。
宮尾美也
恩返しが終わったら、一緒に復讐も手伝ってくれると嬉しいです~。
我那覇響
うぎゃーーーーー!!!!!
宮尾美也
これが本当の「怨」返し、というわけですね~。
我那覇響
思ってたのと全然ちがーう!
もういいぞ!!!
もういいぞ!!!
宮尾美也
ありがとうございました~♪
(台詞数: 60)