七尾百合子
どうも!七尾百合子と秋月律子で「読書の秋」です!
よろしくお願いします!!
よろしくお願いします!!
秋月律子
早速だけど百合子ちゃん、探偵モノの小説とか映画は好き?
七尾百合子
はい!もちろん大好きです!
秋月律子
それならちょうど良かったわ。私、一度でいいから名探偵のね……。
七尾百合子
あぁ、わかります!
秋月律子
姑(しゅうとめ)がやってみたいのよ。
七尾百合子
助手じゃなくて!?
七尾百合子
ちょ、ちょっと待ってください律子さん!
七尾百合子
探偵といったら助手!
助手といったら探偵!
麻婆といったら丸美屋!
助手といったら探偵!
麻婆といったら丸美屋!
七尾百合子
探偵モノではそれくらい王道の組み合わせなんですよ!?
秋月律子
へぇ、詳しいのね百合子ちゃん。
七尾百合子
え?い、いやあそれほどでも……。
秋月律子
じゃあ、百合子ちゃんは仕事終わりで家に帰ってくる探偵をやってくれる?
七尾百合子
はめられました!
秋月律子
私はその探偵の姑ね?
七尾百合子
……というか私、既婚者の探偵役なんですか!?
秋月律子
百合子さんおかえりなさい。
今日も探偵のお仕事お疲れ様。
今日も探偵のお仕事お疲れ様。
七尾百合子
始まっちゃいました……。
も、もうこうなったらやるしかないですよね……よーし。
も、もうこうなったらやるしかないですよね……よーし。
七尾百合子
お母様、ただいま帰りました!
今日も事件を解決するために奔走してきましたよ!
今日も事件を解決するために奔走してきましたよ!
秋月律子
素敵。昔と違って、いまは女性も家にこもるばかりじゃなくて外で働く時代ですものね。
秋月律子
ちなみに、今日はどんな事件を解決したの?
七尾百合子
はい!連続銀行強盗事件のトリックをついに暴いたんです!犯人がまさか銀行員の方だとは……
秋月律子
あら、すごいじゃない!
秋月律子
その調子であの子が真犯人であることを隠し通すのよ。
七尾百合子
もしかして私、すごい犯罪者に嫁いでます!?
秋月律子
事件現場での職場恋愛がきっかけだったのよね。
七尾百合子
それを職場恋愛と呼んじゃ絶対ダメですよ!?
秋月律子
そうだ、あの人が帰ってくるまでに家の掃除と夕食の準備をしておいてちょうだいね。
七尾百合子
えっ……で、でも私、仕事終わりで疲れてて……。
秋月律子
だーまらっしゃい!
昔から女は家庭で夫に尽くすものなのよ!!
昔から女は家庭で夫に尽くすものなのよ!!
七尾百合子
ダブルスタンダード姑!?
七尾百合子
さ、さっきと言ってることが矛盾してますよ!?
秋月律子
あら、鋭い。流石は探偵ね。
七尾百合子
探偵は関係ないですけど!?
秋月律子
とにかくまずは掃除!
さっさと始めなさーい!
さっさと始めなさーい!
七尾百合子
う、うぅ……これじゃ探偵モノじゃなくてただの昼ドラですよ……。
秋月律子
やだ!ちょっと百合子さん!
窓枠にまだホコリが残ってるじゃないの……。
窓枠にまだホコリが残ってるじゃないの……。
七尾百合子
ほら、これも嫁姑バトルでよく見る展開……。
秋月律子
これ、舐めてちょうだいね。
七尾百合子
見たことない展開ですね!?
秋月律子
よくあるじゃない。舐めて毒薬かどうか確かめるやつ。
七尾百合子
探偵モノの知識が偏ってませんか!?それに窓枠のホコリを舐める探偵はいませんよ!?
秋月律子
ちょっと待って。そんなに嫌がるなんて……あなた怪しいわね。
秋月律子
もしかしてこのホコリ、わざと残したんじゃないかしら?
七尾百合子
え、ええっ!?
秋月律子
私を殺すために窓枠のホコリに毒を仕込んでわざと掃除しなかったのね!
七尾百合子
どんな被害妄想なんですか!?
秋月律子
そんな浅はかなトリックはお見通しよ!なんてったって私は名探偵の姑ですもの!!
七尾百合子
だから探偵は関係ないです!
これはただの疑り深すぎる人ですからね!?
これはただの疑り深すぎる人ですからね!?
秋月律子
こんなの犯人は探偵っていうお決まりのパターンなんだから!
七尾百合子
嫁姑問題を事件に進展させようとしないでください!
秋月律子
じゃ、夕食の準備もお願いね。
七尾百合子
この流れでよく任せますね!?
秋月律子
もちろんあなたが料理に毒を盛る可能性も捨てきれないわね。
秋月律子
だからあなたが本物の探偵かどうか試させてもらうわよ!
七尾百合子
ここで突然の試練ですか!?
秋月律子
今晩の夕食のメニュー……。
「麻婆といったら」!?
「麻婆といったら」!?
七尾百合子
……ま、丸美屋?
秋月律子
……流石探偵ね!
七尾百合子
だから探偵は関係ないですよ!?
いい加減にしてください!
いい加減にしてください!
(台詞数: 60)