真壁瑞希
どうも、真壁瑞希です。一席、お付き合いください。
真壁瑞希
先日の寄席が好評で味をしめてしまいました。
真壁瑞希
今回は高槻さんのお誕生日を記念してのネタでございます。
真壁瑞希
…………じゃあ高槻さんにやらせればいいのに。
真壁瑞希
さて、新型コロナの勢いが落ち着きはじめ、世間はお花見シーズンです。
真壁瑞希
古くからお花見が親しまれているのは、お金をかけずに楽しめるからでしょう。
真壁瑞希
高槻さんも毎年ご家族とお花見をするようです。
百瀬莉緒
あら、やよいちゃん。大荷物でどこへ行くのかしら?
高槻やよい
莉緒さん!これから桜の名所でお花見をするんですよ。
百瀬莉緒
お花見か~。いいお天気だし、私も連れてってくれないかしら?
高槻やよい
いいですよ。人数は多い方が楽しいですから。
百瀬莉緒
それにしてもやよいちゃん、豪勢なお花見するのね。ビール瓶を持っていくなんて。
百瀬莉緒
私も飲みたいな~。(/ω・\)チラッ
高槻やよい
あ、飲みますか?うちで作ってきた麦茶なんですけど。
百瀬莉緒
麦茶!?瓶の中身はビールじゃないの!?
高槻やよい
うちはお金がないから、雰囲気だけでも楽しめたらなーって。
百瀬莉緒
そ、そうなのね……。麦が原料なのは同じだしね。
高槻やよい
ジュースもありますから。飲みますか?
百瀬莉緒
飲む!どんなジュースを用意したの?
高槻やよい
麦茶パックを10回使ったあとに絞り出した飲み物なんですけど。
百瀬莉緒
また麦茶!それも出がらし!それはジュースとは言わないわよ!
高槻やよい
ええ!?ジュースって「10回使ったティーバッグから搾り取ります」の略じゃないんですか!?
百瀬莉緒
そんなわけないでしょ!お金がないにしても悲しすぎるわよ!
百瀬莉緒
飲み物はもうそれでいいわ。出掛けましょう。
高槻やよい
そうですね。早く荷物をアルファードに載せてください。
百瀬莉緒
なんでビールは買えないのに、アルファードは買ってるのよ!
真壁瑞希
アルファードに揺られること数十分。一同は都内の桜の名所に到着しました。
高槻やよい
準備ができたし、そろそろお弁当を出しますね。
百瀬莉緒
待ってました!お弁当はお花見の醍醐味よね!
高槻やよい
家庭菜園で採れた野菜で作った料理です!
百瀬莉緒
菜の花のおひたしに小松菜の胡麻和えね。美味しいけど、見事に中身が緑一色ね。
百瀬莉緒
から揚げとかがあれば、色味がよくなりそうなんだけど。
高槻やよい
から揚げならありますよ。食べてみますか?
百瀬莉緒
食べま~す!サクッ。
百瀬莉緒
あれ?お肉が入ってないわ?どういうこと?
高槻やよい
鶏肉が高くなっちゃったから、空気を揚げた「空揚げ」にしてみたんですが……。
百瀬莉緒
空虚すぎる!これだと他のお肉料理は出てきそうにないか……。
高槻やよい
お肉食べたかったんですか?じゃあ探してきます!
百瀬莉緒
探すって、どうするのよ?
高槻やよい
そこら辺にいるカラスを捕まえて、刺身にします!
百瀬莉緒
それは絶対やめて!もうお肉の話はしないから!
百瀬莉緒
疲れちゃったわ……。こんな時はビール!
百瀬莉緒
……は無いから、麦茶で酔わせてもらいまーす……。
高槻やよい
大丈夫ですよ、莉緒さん。もうすぐ幸せなことご起きるかもしれませんよ?
百瀬莉緒
どうしてそんなことが言えるの?
高槻やよい
ほら、莉緒さんのコップに茶柱が!
百瀬莉緒
あら!でもなんで麦茶に茶柱が?
高槻やよい
あ、よく見たら、桜の木から落ちてきたシャクトリムシでした。
百瀬莉緒
こんなオチはイヤー!!
真壁瑞希
お後が宜しいようで。
(台詞数: 50)