我那覇響
はいさい!自分たち、「NandS」だぞ!
木下ひなた
あたしたち、北海道と沖縄で出身地が真逆なんだよぉ。
我那覇響
自分ね、常々思うことがあるんだけど。
木下ひなた
いきなり何を言い出すんだい?
我那覇響
沖縄を舞台にした名作ドラマが少ないさー!
木下ひなた
本当に何を言い出すんだい?そんなん、探せばいっぱいあるっしょや。
我那覇響
『北の国から』擁する北海道にはこの苦悩がわからないだろ!
木下ひなた
苦悩してたことすら知らなかったべさ。
我那覇響
だから、自分も沖縄版『北の国から』を作ってみたいんだ。
木下ひなた
それなら、あの名シーンはどうなるんだい?ほら、黒板五郎がラーメン屋の店員さんに怒るシーン。
我那覇響
ああ、「子供がまだソーキそば食ってる途中でしょうが!」ってところだな?
木下ひなた
早速沖縄っぽさを出してきたべさ。
木下ひなた
あのシーン、幼い純が嘘をついていたことを告白するシーンなんだよぉ。
我那覇響
「美ら海水族館のジンベイザメの前でフカヒレ食べたのは……僕です。」
木下ひなた
何がしたいのかわからないけど、迷惑だねぇ。
我那覇響
「それに、オリオンビールの工場見学で試飲のビールを3杯飲んだのも……僕です。」
木下ひなた
あの工場、2杯までしか飲めないから、悪い子だねぇ。
我那覇響
「それと、泡盛の工場見学でも試飲しまくったのも……僕です。」
木下ひなた
とめどない上に学ばないねぇ。
我那覇響
「それから、成人式で泥酔して通報されたのも……僕です。」
木下ひなた
さっきから言いたかったんだけど、子供のくせに酒のトラブルが多すぎないかい?
木下ひなた
それに、いつまで経っても店員さんが出てこないのはどうしてだい?
我那覇響
沖縄の人は時間におおらかだからね!
木下ひなた
まさかウチナータイムを店員さんが採用していようとは。
木下ひなた
もう盛り上がらなそうだから、別の話題に進むよぉ。
我那覇響
自分がまだ演じてる途中でしょうが!
木下ひなた
そこでキレるんかい!
木下ひなた
そんなことを言うけれど響さん、北海道も名作ドラマは少ないよぉ?
我那覇響
なんか対抗されたぞ。
木下ひなた
あたしも北海道版『ちゅらさん』を作ってみたいべさ。
我那覇響
それなら、あのシーンはどうなるんだ?
我那覇響
主人公の恵里と幼なじみの文也が故郷で告白するシーン。
木下ひなた
主人公の故郷の島で撮影されたんだよねぇ?だったらこっちは択捉島で……。
我那覇響
国際問題に発展させる気だぞ、この子。
木下ひなた
仕方ない。宗谷岬の日本最北端の地の碑で我慢するべさ。
我那覇響
それは勝手にしてくれ。
木下ひなた
「恵里!(ビュオオオオオ)」
木下ひなた
「え?」
木下ひなた
「兄貴との約束……果たしにきた!(ビュオオオオオ)」
木下ひなた
「え?」
木下ひなた
「恵里、結婚しよう!(ビュオオオオオ)」
木下ひなた
「え?」
我那覇響
風が強すぎて何も聞こえてないぞー。文也の兄貴も浮かばれないぞー。
我那覇響
で、最後におばあのナレーションが入るんだよね。
木下ひなた
「恵里、よかったねぇ!」
木下ひなた
「しかし、この後の選択で、恵里と文也は深夜バスの恐ろしさを知るのであった。」
我那覇響
おばあから一気に『水曜どうでしょう』の藤村Dのナレーションになってしまったぞ。
我那覇響
人のこと言えないけど、この企画は止めておいた方がいいぞ?
木下ひなた
そうだねぇ。諦めて『ちむどんどん』の北海道版に着手するべさ!
我那覇響
やってることは同じだぞ!いい加減にシーサー!
木下ひなた
どうもありがとうございました～。
(台詞数: 51)