ジュリア
おつかれシズ。今日のライブ、親父さんが来てたんだって?
最上静香
お疲れ様です。はい。褒めてくれました。
「よくやったな」って。
「よくやったな」って。
ジュリア
親父さん、シズがアイドルやるの反対してたんだろ?良かったな。
最上静香
はい…でも、父の気持ちも分かるんです。私には安定した道を選んで欲しかったんだろうなって。
ジュリア
なるほどね。確かにアイドルなんて人気頼みで浮き沈みが激しい商売だもんな。
最上静香
ええ、小さい頃からよく言われました。お前は私の跡を継ぐんだからしっかり勉強しなさいって。
ジュリア
なるほど。それならアイドルより勉強を優先しろと言うだろうな。
最上静香
はい。それで、色々勉強させられました。
最上静香
父の「最上アトランティス研究所」を継ぐために……
ジュリア
……うん?ちょっと待った。最上、なんだって?
最上静香
「最上アトランティス研究所」です。
ジュリア
……すまん、何それ?
最上静香
地中海と大西洋の間に存在したとされる伝説の大陸「アトランティス」を研究する施設ですね。
最上静香
アトランティス大陸は現代を上回る科学技術を持っていたとも言われているんですよ。
ジュリア
そうか……それで、その研究所で何か見つけたりは?
最上静香
今のところはまだ何も。
ジュリア
だろうな。
最上静香
それで、父は私がアイドルやるのを反対していたんです。
ジュリア
いやむしろ全面的に賛成しろよ、なに娘にトンデモな物継がせようとしてんだ。
最上静香
「アイドルになるだなんて夢見てないで、もっと現実を見ろ」って。
ジュリア
その台詞、親父さんにそっくり返してやれよ。
最上静香
確かに父のやってる事は立派だとは思います。だけど。
ジュリア
受け入れてんのかよ。その環境で育ったらそうなるのか…?
最上静香
私は、親から与えられた安定した道を進むだけが人生じゃないと思うんです。
ジュリア
うん、その通りだな。その道は全然安定してないし、与えられても困るけど。
最上静香
それよりも、自分で決めた事をやっていく方が素敵だと思いませんか?
ジュリア
まぁそうだな。シズの場合はそうした方が絶対にいいというか、そうするしかないだろうけど。
最上静香
だから、これからもアイドルを頑張っていくつもりです。父には心配をかけてしまうでしょうけど。
ジュリア
うん。プロデューサーにも言っておくよ、親父さんは完全に無視して大丈夫だってな。
最上静香
あ、でも母は応援してくれてるんですよ。
ジュリア
そうなのか。シズのお袋さんは何かやってるのか?
最上静香
音楽教室というか、人に音楽を教える仕事をしてますね。
ジュリア
あーそれか。収入源どうなってるかと思ってたけど、そっちでまかなってるわけだな。
最上静香
はい。
「国際足でピアノを弾く協会」の理事を務めているんですけど。
「国際足でピアノを弾く協会」の理事を務めているんですけど。
ジュリア
……は?
(台詞数: 35)