ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｻｰ
このコントをご覧になる前に、皆様にご注意がございます。
ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｻｰ
二人の会話に何気なく登場する慣用句は、すべて実在しない慣用句となります。
ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｻｰ
それをご理解いただいた上で、会話をお楽しみください。
北上麗花
エミリーちゃん、何をしてるの?
エミリー
麗花さん。祖国で暮らす友人にお手紙を書いているんです。
北上麗花
電子メールやLINEならすぐに送れるのに。
エミリー
いいえ、これは自分自身で書いてこそ意味があるんです。
北上麗花
筆が燃えてるね!そんなに大事な人なんだ。
エミリー
家族ぐるみでお世話になった人ですから。
北上麗花
どんな人だったの?
エミリー
一人っ子の私にとって、彼は兄のような存在でした。
エミリー
私も昔は銀貨を裏返して使うような子だったと、両親から言われているんです。
北上麗花
え～、意外!かすみ目に麦茶だね!
エミリー
でもそんな私に日本舞踊を勧めてくれたのが彼だったんです。
エミリー
彼がいなかったら、今頃私は四十九日目の鯰になっていたでしょう。
北上麗花
それでもこんな畏まったことしなくてもいいんじゃない?
エミリー
白薔薇の騎士に嫌われるようなことはしたくないんです。
北上麗花
なんだか焼けたカラシを食わされた気分だよ。
北上麗花
私も長野の友達に手紙書いてみようかな?
エミリー
いいですね!私もお手伝いします!
北上麗花
……いざ書こうとしたら、何を書いたらいいかわからなくなっちゃった。
エミリー
土間に布団を敷くようですが、どのようなお友達なんですか?
北上麗花
とてもいい子だよ?茜ちゃんほどじゃないけど、私に合わせてくれたし。
北上麗花
だからこそ、あの子の本性がわからなかったんだよね。
エミリー
黒い牛は夜に啼くと言いますからね。
エミリー
お手紙もいいですけど、下駄を直して会いに行くのもいいかもしれないですね。
北上麗花
…………。
エミリー
す、すみません!横綱に蹴手繰りでしたね!気にしないでください!
北上麗花
天井からスコッチだね。
エミリー
麗花さん……。
北上麗花
今度の連休、思い切って腕を垂らしてみようかな?
エミリー
そうしましょう!今からお宿や新幹線を予約しましょうか?
北上麗花
海老暴れしないの!まだあの子の住所もわかってないんだから。
エミリー
What!?
北上麗花
プリウスを孫に取られたような顔をして、どうしたの?
エミリー
それでは会いに行けませんし、手紙も届きませんよ?
北上麗花
あはは、そうだね。
エミリー
これが本当の「床屋に高説」ですね。
北上麗花
…………。
エミリー
…………。
エミリー
(話を合わせてみましたが、麗花さんは何を言っていたのでしょう?)
エミリー
(まるで火鉢の灰を掴むような話でした……。)
北上麗花
(イギリスのことわざだったのかな?)
北上麗花
(それにしても意外な一面が見れちゃったな。)
北上麗花
(まさに、セントレジャーの穴馬に外れなしだね!)
(台詞数: 45)