七尾百合子
……………
萩原雪歩
……百合子ちゃん?
七尾百合子
あ……雪歩さん
萩原雪歩
どうしたの?浮かない顔してるけど
七尾百合子
いえ、今日の撮影で少しだけ心配事があって……
萩原雪歩
心配事……?よかったら相談にのるよ
萩原雪歩
わ、私なんかじゃぜんぜん力になれないかもしれないけど、話を聞くだけならできるし……
萩原雪歩
一応、一応だけど、私の方が先輩だからひょっとしたら何かのヒントを言えるかも
萩原雪歩
あ、ムリして言わなくてもいいんだよ!こんなダメダメな先輩じゃ言いたくないかもしれないし
七尾百合子
い、いえ!とんでもないです!ありがとうございます!
七尾百合子
そうか、先輩か……じゃあすみませんが相談聞いてもらえますか?
萩原雪歩
……!う、うん!力になれるようにがんばるね!
七尾百合子
雪歩さん、雪歩さんは………
萩原雪歩
………ゴクリ
七尾百合子
………目が使えない状態でどうやって敵を倒しますか?
萩原雪歩
…………え?
七尾百合子
私、思ったんです。あのカメラのストロボって目くらましに使うことができますよね?
七尾百合子
もしここでいきなり私たちを狙う敵が来たら、絶対あのストロボを利用すると思うんです
七尾百合子
こっちにライトが照らされてるから撮影スペース以外の暗所は私たちからは見えない……
七尾百合子
敵はそこを利用して気配を消し、闇に紛れて近づいてきます
七尾百合子
更に相手はプロの殺し屋。ミッションの成功率はできるだけ上げたいはず……
七尾百合子
撮影スペースの近くまで近づけたらそこから一気に突撃!
七尾百合子
更にダメ押しで近くのストロボを手にとって、私達の視覚を奪おうとしてくるはずです
七尾百合子
そうなった場合にどうやって対処しようかって考えてたんですが、1人じゃいい案が浮かばなくて…
七尾百合子
そこで雪歩さんなら私より年上な分、人生経験が豊富だと思うので何か思いついてくれるかなって
七尾百合子
雪歩さんはどうすればいいかわかりますか?
萩原雪歩
……え……えぇ……
萩原雪歩
ご、ごめんね、ちょっといきなりだから頭が追いつかない……ええっと……どうって……
七尾百合子
あ、でも必ずスタジオで襲われるとも限らないか……
萩原雪歩
え?
七尾百合子
確実に襲いたいっていうのなら1人になっているところを狙うべき……
七尾百合子
無理してここを襲う必要性はないか……。相手にとってもリスクが高いし
萩原雪歩
百合子ちゃん?
七尾百合子
となると例えば楽屋で着替えている時とかかな……。着替えに集中してしまっているから……
七尾百合子
服を着ている時は視点が服にいってしまいがちになるからそこが狙われる……
萩原雪歩
あ、あの……
七尾百合子
となると着替えはできるだけ素早く、かつ扉の方を向きながらしたいところ……
七尾百合子
幸い今日の衣装は比較的着替えやすい衣装だから動きはできそう……大丈夫
七尾百合子
そうなれば余裕ができるから撃退できたらいいな……楽屋に何か武器になりそうなものあったかな
七尾百合子
倒せずとも何か相手を牽制できるものがあれば…ハンガーはプラスチックだから威力に欠ける……
七尾百合子
他に何か武器になりそうなもの……うーん私の私物じゃあんまりかな…
七尾百合子
あ、でも最悪倒せなくても私と雪歩さん達が逃げる時間さえ稼げれたら大丈夫か
七尾百合子
だったらペットボトルのお茶をかけちゃえばなんとか相手の虚をつけそう……
七尾百合子
いや、相手が扉から入ってきてるから相手の体で扉が塞がれてるのか……
萩原雪歩
う……うう……質問に答えてあげるどころか何を言ってるのか全然わからない……
萩原雪歩
あれだけ大層なこと言ったのに全然先輩らしいことができてない……
萩原雪歩
というよりこんな私が先輩って名乗る時点でおこがましい……
萩原雪歩
私がしっかりしてないから……やっぱり私はダメダメで役立たず……
萩原雪歩
……穴掘って埋まってますぅーーー!!!
七尾百合子
じゃあやっぱり相手をどかせられる武器が必要。となると……
(台詞数: 50)