たぶんまともに撮影する気はない。
BGM
ちいさな恋の足音
脚本家
sikimi
投稿日時
2017-03-05 15:36:00

脚本家コメント
不意に思いついたネタ。彼女たちは今日も元気です。

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四条貴音
こんにちは。私は旅のりんご売り…このよく熟れた美味なるりんごはいかがでしょう?
福田のり子
りんご!はい!食べる!食べたい!このあたりは甘いもの少なかったから久しぶりだー!…ぱくっ♪
四条貴音
これは…とてもよい食べっぷりです。ふふっ…遠慮なさらず、お好きなだけ召し上がってください。
福田のり子
もっちろん!…って、あれ?何だか頭がフラフラして…ううっ…意識が…遠く…なって…。
福田のり子
もっちろん!…って、あれ?何だか頭がフラフラして…ううっ…意識が…遠く…なって…こない!?
四条貴音
当然です。これは種はありますが仕掛けのない、何の変哲もないりんごなのですから。
福田のり子
なんでさ!貴音は魔女でしょ!?白雪姫を眠らすために、りんごに毒を塗らないと!!
四条貴音
このような美味なりんごに毒を塗るなど、言語道断!!
福田のり子
演劇の内容を勝手に変えちゃう方が言語道断だよ!
四条貴音
仕方ありませんね…。
福田のり子
仕方ないって言いたいのはアタシの方だよ!?ほら、もう一回最初から!!
福田のり子
――――――――――。
四条貴音
熟れたりんごに、毒をぬりました。これを食せば、たちまち永遠の眠りにつくでしょう。…ふふっ。
四条貴音
……。
四条貴音
頂きます。【シャクッ】
四条貴音
意識が…遠く…なって…きました…。
福田のり子
ストーップ!!なんで貴音が毒りんご食べてるのさ!!それはアタシの役目でしょ!?
四条貴音
申し訳ありません。ですがこの、艶やかな色に熟れたりんごを見ていたらお腹が空いてしまい…。
福田のり子
貴方は魔ー女っ!!自分で自分が準備した毒りんご食べて眠ってたら物語にならないでしょ!?
福田のり子
誰もが予想していなかったハッピーエンドだよ!!
四条貴音
真、美味です。【シャリシャリ】
福田のり子
はーなーしーをー聴ーいーてー!!【ガクガク】
四条貴音
止めてください、福田のり子。先程食べたりんごが出てしまいます…。
福田のり子
止めるから出しちゃだめ!!
福田のり子
…もう一回最初からやるよ。ちゃんと、毒りんごを食べさせに来てね?
四条貴音
今までは少々戯れが過ぎましたが…次は大丈夫です。
福田のり子
…信じてるからね?
福田のり子
――――――――――。
四条貴音
どーも白雪姫さん。知っているでしょう?旅のりんご売りでございます。
福田のり子
!?
四条貴音
おいりんご食わねぇか?
福田のり子
待って貴音、そんなりんご売りアタシは知らない!!
四条貴音
村人たちもおいで。りんご食わすぞぉ。
四条貴音
鏡さーん。知ってんでしょう?魔女でございます。お前もりんご食えよぉ。
福田のり子
村人どころか自分の所の鏡にまでりんごを!?
萩原雪歩
わ、私が食べますぅ!!
福田のり子
雪歩!?雪歩はいったいどこから出てきたのさ!!
萩原雪歩
…私が。
福田のり子
…雪歩?
萩原雪歩
私が四条さんからりんごをもらって食べたかったんですぅ!!
福田のり子
それを言うためだけにわざわざ衣装引っ張り出して登場したの!?
四条貴音
王子、今行きますよ。りんごを届けにね…。
福田のり子
可憐逃げてー!!

(台詞数: 43)