七尾百合子
こんばんは、ワトソン諸君!
七尾百合子
七つのしっぽがある脳細胞を持つ女、名探偵七尾百合子です。
箱崎星梨花
雪歩さん、誕生日おめでとうございます。
萩原雪歩
ありがとう!星梨花ちゃん!
七尾百合子
今回の謎はこちら!
七尾百合子
ババン!
七尾百合子
日本を揺るがす経済大戦争を未然に防げ!
箱崎星梨花
雪歩さん?百合子さんは一体何をおっしゃられているのでしょう?
萩原雪歩
う、うーん、私もよく分かんないかな……な、なんだかいつもよりスケールが大きいし
七尾百合子
今日は12月24日。クリスマスイブ?いいえ、違います!
七尾百合子
萩原雪歩さんの誕生日です!
七尾百合子
バースデーライブには若い男女が多く集まり、透明感と強さのあるステージに皆、酔いしれました。
七尾百合子
私たちの事務所からは伊織さんに恵美さん、それに瑞希さんがお祝いに集まっています。
箱崎星梨花
すいません、私も行きたかったんですが……
萩原雪歩
大丈夫だよ、3人までっていう決まりだもんね。
七尾百合子
伊織さんは自宅でのお茶会へのご招待
七尾百合子
恵美さんはカラオケでデュエットのお誘い
七尾百合子
そして、瑞希さんは手品でケーキをプレゼントしました。
七尾百合子
しかし、この幸せな贈り物の中に日本の将来を脅かす強大で陰湿な罠が隠されていたのです!
七尾百合子
デンデンデンデンデンデンデンデン!!
箱崎星梨花
百合子さんって、多才ですよね!自分で効果音も作れちゃうんですから!
七尾百合子
ワ、ワトソン諸君はどこに謎が隠れているか分かったでしょうか。
七尾百合子
ヒントは、瑞希ちゃんがケーキを持ってきた時の会話に秘密があります。
萩原雪歩
(……今日もこっそり聞きに来てたんだ)
七尾百合子
瑞希ちゃんがケーキを持ってくると雪歩さんはこう言いました。「お茶を淹れてくる」と。
七尾百合子
雪歩さんといえばお茶。そうすると一つの疑問が浮かび上がってきませんか?
七尾百合子
そう!付合いの長い伊織さんがお茶会に誘っているんです!
七尾百合子
なぜ伊織さんが雪歩さんをお茶に誘ったのか、そこにはある男の陰謀があります。
七尾百合子
仮に犯人をPとしましょう。Pは伊織さんにこう唆します。
七尾百合子
「このお茶を雪歩に飲ませれば大喜びだ」と。しかしPが渡したのは100均の粉茶だったのです。
七尾百合子
これには建築業界の雄・萩原組も相手が経済界の首領・水瀬グループとはいえ黙っていません。
七尾百合子
そう!これこそがPの思惑、伊織さんと雪歩さんを通じて経済界に混乱を起こそうとしたのです!
七尾百合子
ジャジャジャジャーン!!
萩原雪歩
(……最近、経済ミステリィでも読んだのかなぁ)
七尾百合子
そのような危機的状況を引き起こすことを目論見ながら、何食わぬ顔で、雪歩さんを呼び出します。
七尾百合子
Pが渡したのは「白いポインセチア」、花言葉は「慕われる人」。雪歩さんは喜んで受け取ります。
七尾百合子
自らの「慕われる」性格を利用され、経済界にPの名を刻み込むための踏み台にされるとも知らずに
萩原雪歩
そうだ!星梨花ちゃんも一緒に伊織ちゃんの家に来ない?ティーパーティーするんだよ?
箱崎星梨花
わ、私も参加していいんですか?
七尾百合子
はっ!まさか箱崎グループも巻き込んで……Pは世界経済まで狙っている!?
箱崎星梨花
あのー、雪歩さん、百合子さんが……
萩原雪歩
大丈夫!ちゃあんと言っておくから。
七尾百合子
……ちゃあんと?
萩原雪歩
……楽しみにしててね、
萩原雪歩
……楽しみにしててね、百合子ちゃん?
七尾百合子
めめめめめめめ名探偵七尾百合子!な、七つのしっぽの脳細胞に解けない謎はない!続く!
(台詞数: 46)