萩原雪歩
カボチャのお化けの売れ残りも消えて、落ち葉舞う霜月のショッピングモール。
萩原雪歩
着物姿で千歳飴振り回す子供たちの姿とはミスマッチするように、周囲は赤と緑に染まっていく。
萩原雪歩
肌寒いけど、温まるには少し熱めなタンブラーの抹茶ラテ。
萩原雪歩
…そして、設置途中の電飾。
萩原雪歩
これらを感じると、あぁ、今年もカウントダウンが始まったって思えてくる。
萩原雪歩
そして思い付いたように、過ぎた日に×(ばってん)を付けてベッドに入るのが日課になる。
萩原雪歩
そう、聖夜を今か今かと待ち望みながら。
萩原雪歩
聖夜は私にとっては1番特別な日。
萩原雪歩
私の命は、お父さんとお母さんが最初にくれたクリスマスプレゼント。
萩原雪歩
その日が近付くのを、街が、世界が準備しているように感じるのが今の季節。
萩原雪歩
そこに…ひゅう、と冷たい風が横切る。
萩原雪歩
もうそろそろ、去年買ったお気に入りのマフラーを出そうかな…?
萩原雪歩
少し長めの、赤と緑のチェック柄のマフラー。
萩原雪歩
そのマフラーを、一緒に巻いて暖めてくれる人を夢見ながら…。
萩原雪歩
今日もカレンダーにばってん印、付けてカウントダウン。
萩原雪歩
その日まで…あと…!
萩原雪歩
今年はどんな聖夜に、どんな誕生日になるのかな…?
(台詞数: 17)