萩原雪歩
うぅ〜……負けちゃいました……。
萩原雪歩
やっぱり私、弱すぎましたよね……。こんなダメダメは私は穴掘って……!
周防桃子
誰もそんなこと言ってないでしょ、だから落ち着きなって。《ヒョイ》
萩原雪歩
ああっ、私のシャベル……!
中谷育
雪歩さん、とっても強かったよ!途中、何度も“負けるかも”って思ったくらいだし!
萩原雪歩
そ、そう……? 私、育ちゃんの相手になれてた……?
中谷育
うん! 機会があったら雪歩さんとまたバトルしたいな!
萩原雪歩
……そう言ってもらえると、頑張った甲斐があったかな……?
周防桃子
水を差すようで悪いけど、ジムリーダーとしての務めを先に果たしてくれるかな、雪歩さん?
萩原雪歩
あっ、ごめんね。……はい、勝者の証としてホウエンリーグ公認のバッジを贈呈します。
中谷育
これが、ポケモンジムのバッジ……? わたし、初めて見た……。
萩原雪歩
カナズミジムのは“グランドバッジ”と言ってね、これは掘削機をモデルにした形なんだよ。
中谷育
へえ、そうなんだ。雪歩さんらしいね!
萩原雪歩
じゃあ改めて、育ちゃん! カナズミジム制覇おめでとう!
中谷育
うん、ありがとう! 雪歩さん!
周防桃子
それと育、バッジを入れるケースは持ってきてる?
中谷育
……あっ、持ってない! どうしよう……。
周防桃子
……こういうこともあろうかと、お父さんの研究所にあった予備分を持ってきたよ。はいこれ。
中谷育
あっ、うん……。桃子ちゃん、ありがとう……。
萩原雪歩
そのバッジを持ってるとね、バトル以外で“いあいぎり”という技が使えるようになるんだよ!
中谷育
いあいぎり……? えっと……。
周防桃子
細い道にトゲのついた危ない木とかがあった時にポケモンが代行して切ってくれる技だよ。
中谷育
へえ、そうなんだ……。
萩原雪歩
ちなみにポケモンに技として覚えさせる必要は無いから、技の枠を圧迫することはないからね!
萩原雪歩
もっとも、使えるポケモンは限られてるけどね。
中谷育
へえ……なるほどね……。
萩原雪歩
この先、このようにしてあと7つのジムバッジを集めなければならないんだけど……、
萩原雪歩
育ちゃん、全て制覇してホウエンリーグに挑む自信はある?
中谷育
うん!この調子で残りのジムバッジも全部もらえるようにがんばるよ!
中谷育
桃子ちゃんと一緒なら大丈夫だよ! ね、桃子ちゃん?
周防桃子
………………………。
中谷育
………桃子、ちゃん……?
周防桃子
あ、ううん、何でもないよ。それじゃ、桃子たちは次の町に行くから、これで……、
萩原雪歩
あっ、ちょっと待って! その前に、お茶していかない?
中谷育
……おちゃ? いいね! 桃子ちゃん、ちょっとくつろいでいこうよ!
周防桃子
……そうだね、じゃあちょっとだけ……
周防桃子
……そうだね、じゃあちょっとだけ……《〜♪》
中谷育
今の、桃子ちゃんの携帯の着信音……?
周防桃子
……この着信音はメールかな。ちょっとゴメンね。なになに……。
周防桃子
送り主は海美さんだね。船の修理が終わったみたい。
周防桃子
雪歩さん、せっかく誘ってくれたのに悪いけど、桃子たちは先を急ぐから。はいこれ、シャベル。
萩原雪歩
そっか。じゃあまた、お茶しにここに来てね。挑戦者がいない時はいつでも待ってるから。
中谷育
うん! 雪歩さん、またね!
萩原雪歩
あっ、それと育ちゃん!
中谷育
……なに、雪歩さん?
萩原雪歩
その……私と友達になってくれるって言ってくれて、とっても嬉しかったよ。
萩原雪歩
だから……もし育ちゃんが命に関わる事態にあったら、必ず助けに行くからね。友達だから!
中谷育
うん! ありがとう、雪歩さん! たよりにしてるよ!
周防桃子
……じゃあ育、海美さんの家にいこっか。雪歩さん、今日はお疲れさま。
萩原雪歩
うん、お疲れさま! ……育ちゃん、どうかご武運を……。
(台詞数: 50)