今日は8月27日。
BGM
夕風のメロディー
脚本家
sikimi
投稿日時
2016-08-27 14:57:23

脚本家コメント
HAPPY BIRTHDAY 可憐!
波長が合いやすそうなだけに、すっごく難航したどらまでした。見切り発車した挙句、胴体着陸すら不可能で大気圏突破した感じ。

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篠宮可憐
8月27日、今日は私の誕生日。
萩原雪歩
『可憐ちゃん。今日、私のお家に遊びに来ませんか?』
篠宮可憐
という雪歩さんのお誘いを受けて、雪歩さん宅へ遊びに行くことにしました。
篠宮可憐
そして現在、私は…。
篠宮可憐
屈強な黒服の男性に挟まれて、肩身の狭い思いをしています。怖いです。泣きそうです。
篠宮可憐
度重なる舞台で度胸がついてしまった私には、意識を手放すという手段も取れず…。
篠宮可憐
ただただ、体をぎゅっと縮めるしかできません。助けてください、プロデューサーさん…。
萩原雪歩
「お、お弟子さんの皆さんっ!可憐ちゃんが怖がってますからやめてください~!!」
篠宮可憐
そのとき、部屋に半ば悲鳴のような声が響きました。雪歩さんが部屋に入ってきてくれたようです。
篠宮可憐
雪歩さんの言葉を聞いて、お弟子さんと呼ばれた人たちは申し訳なさそうに頭を下げ、退出します。
篠宮可憐
鶴の一声、というものでしょうか。私にとっては鶴というよりも…。
篠宮可憐
「女神様…」
萩原雪歩
「!?」
篠宮可憐
…声が漏れていてみたいです。お茶を持つ手がびくっと震えました。
篠宮可憐
不用意な発言を消し去るよに、雪歩さんへ質問を投げかけます。
篠宮可憐
「あ、あの…今の人たちはいったい誰だったんですか…?」
萩原雪歩
「えっと…私の家に住み込みで働いているお弟子さんです。」
萩原雪歩
「私の大切な友達が遊びに来るって言ったから、きっと不手際や不慮の事故がないように護衛を…」
篠宮可憐
「…護衛?」
萩原雪歩
「もしくは、大切な人ってどんな人なのか、見定めに来たのかも…」
篠宮可憐
「見定め…?」
篠宮可憐
不穏というか、不安になる言葉がどんどん出てきます。藪を突いたら八岐大蛇が出てきた気分です。
篠宮可憐
…ただ、悪い人や悪いことを考えている人の臭いはしなかったので、悪い人じゃないみたい。
篠宮可憐
…火薬、というか消炎の匂いがしましたけど。なにのお弟子さのなんでしょうか。
篠宮可憐
ことり、と目の前に置かれたお茶を口に運びます。ふわっと、いい香りがいっぱい広がりました。
篠宮可憐
お茶の香りと畳の香り、庭に植えられた木々の香りに心が安らぎます。
篠宮可憐
「美味しい…」
萩原雪歩
「気に入ってもらえてよかった。私もいただきます♪」
篠宮可憐
こくり、と喉を鳴らしてお茶を飲む雪歩さん。淹れるだけでなくて、飲む姿も絵になります。
篠宮可憐
「えっと…雪歩さんはどうして、私を家に誘ってくれたんですか…?」
篠宮可憐
尋ねると、雪歩さんはにこりと笑って。
萩原雪歩
「可憐ちゃんと一緒に、ゆっくりとお茶が飲みたかったからだよ」
萩原雪歩
「お弟子さんのせいで少しドタバタしちゃったけど…。ごめんね、可憐ちゃん!!」
篠宮可憐
「お、お弟子さんたちも悪気があってやったことじゃないですから…!」
篠宮可憐
どこからかシャベルを取り出した雪歩さんを必死に止めます!自宅に穴掘らないでくださいっ!
萩原雪歩
「あうう…ごめんなさい、可憐ちゃん…。私が誘ったのに、迷惑ばかりかけちゃって…」
篠宮可憐
「私は、誘ってもらえてうれしいですよ。雪歩さんの初めて見る顔も見られましたし。」
篠宮可憐
ありがとうございます。と、心から、本心で雪歩さんに伝えます。
篠宮可憐
雪歩さんは目をぱちくりとさせた後、にこりと笑って。
萩原雪歩
「えへへ…そういってもられうと嬉しいなぁ。ありがとう、可憐ちゃん」
萩原雪歩
「あ!お茶菓子取ってきますね!可憐ちゃんは休んでいてくださいっ」
篠宮可憐
立ち上がり、そのままぱたぱたと駆けていく雪歩さん。
篠宮可憐
その後ろ姿を眺めながらお茶に口をつけて、ほうと一息。
篠宮可憐
大きく開けられた障子の向こうに広がる日本庭園は、切り揃えられた植木が太陽の光を浴びている。
篠宮可憐
遠くから聞こえてくる蝉の声が、いつもとは違って少し心地よい。
篠宮可憐
まだまだ日差しは強いけど、吹き抜ける風は気持ちよくて、心はとっても穏やかな気持ち。
篠宮可憐
8月27日、今日は私の誕生日。

(台詞数: 47)