菊地真
う……ん?ここは?
萩原雪歩
真ちゃん、聞こえる?
菊地真
雪歩の声が聞こえ……あれ?周りには誰もいない………。
萩原雪歩
今、真ちゃんはなんやかんやのすごい技術で作られた仮想空間にいるの。
萩原雪歩
そして、私は現実世界から通信してるんだ。
菊地真
仮想空間?すごいや……現実と全く変わらないよ。でも、どうしてボクがここに?
萩原雪歩
今から真ちゃんには、女子力を学んでもらいますぅ!
菊地真
おぉっ!?
萩原雪歩
そして自分にそれが足りてないことに気づいてもらって………
菊地真
もらって………?
萩原雪歩
真ちゃんをカッコイイ路線に固定しようと。
菊地真
……ん?ちょっと待って雪歩。今なんて………
萩原雪歩
早速スタートですぅ!
舞浜歩
お〜い!真〜!よっす!
菊地真
あ、歩!?歩も仮想空間に?
萩原雪歩
それは歩ちゃんの性格を模したデータだよ。ある意味歩ちゃん本人とも言えるね。
菊地真
はあ……でも歩も女子力あるイメージないけど、どうやって学ぶの?
萩原雪歩
……本当にそう思う?
舞浜歩
ねえ真!腹減ってない?アタシ弁当作ってきたんだ!
菊地真
うわぁぁぁっ!?
舞浜歩
うわ!?真が吹っ飛んだ!?おーい!真〜!?
菊地真
ぐっ……一体何が………!?
萩原雪歩
そう言えば言ってなかったね。その仮想空間内は、現実と違って……
萩原雪歩
女子力に物理的な力があるんだ。
菊地真
物理的な力!?じゃあ今の衝撃は歩の女子力!?
舞浜歩
大丈夫か真!?何か派手に吹っ飛んだけど………?
菊地真
だ、大丈夫だよ。気にしないで。
菊地真
(ふむ……女子力がある発言をすれば力が生じるのか。なら………)
菊地真
あのさ、昨日読んだ少女漫画でね……
舞浜歩
少女漫画?ああ、真は結構読んでるんだっけ。
菊地真
(効いてない!?いや、そもそも力が生じていない!?)
萩原雪歩
それは違うよ真ちゃん……。
舞浜歩
それよりさ、アタシの作った弁当、食べてみてくれよ。
菊地真
あ、うん。それじゃあ貰おうかな。ハンバーガーか……。
舞浜歩
こう見えて、カロリーも控えめなんだよ。
舞浜歩
プロデューサーも美味いって言ってくれてさ〜。
菊地真
おいし……うわぁぁぁっ!?
舞浜歩
真〜!?
萩原雪歩
歩ちゃんのデータをライブラリに返還。どうだった真ちゃん?
菊地真
くっ……もう一回!もう一回やらせて!今度は……(勝てそうな)海美で!
萩原雪歩
海美ちゃん、最近プロデューサーに誕生日に貰った花を嬉しそうに眺めてるらしいけど、大丈夫?
菊地真
うわぁぁぁっ!?
(台詞数: 42)