萩原雪歩
笑った顔はすぐに思い出せるはずなのに。
大神環
「…グス。」
萩原雪歩
そんな顔は…見たくはなかった…。
萩原雪歩
「環ちゃん、私は大丈夫だから…ね?」
大神環
「だって…雪歩お姉ちゃん、あんなに頑張ってたのに…。」
萩原雪歩
私はULAに向けた前哨戦として、ある大きなアイドルトーナメントに参加することになりました。
萩原雪歩
トーナメントに向けたレッスン…特にダンスのレッスンは厳しくて…ツラくて…。
萩原雪歩
でも、そんな時…。
大神環
「雪歩お姉ちゃん!たまきと一緒にガンバロー!」
萩原雪歩
あの笑顔に何度も…何度も救われました。
萩原雪歩
そして、迎えた本番。
萩原雪歩
私は決勝戦まで進むことが出来ました。
萩原雪歩
そこで、全力を出し切って…
萩原雪歩
そこで、全力を出し切って…僅差で負けました。
萩原雪歩
プロデューサーは気にするなって言ってくれたけれど…。
萩原雪歩
「環ちゃん、泣かないで…ね?」
大神環
「だって…たまきが雪歩お姉ちゃんのレッスンのジャマをしちゃったから…。」
萩原雪歩
悔しかった。
萩原雪歩
勝てなかったことよりも…環ちゃんにそんな事を言わせた…悲しい顔をさせた…。
萩原雪歩
そんな自分が許せなくて、悔しかった。
萩原雪歩
「環ちゃん…そんな事はないよ。」
大神環
「…え?」
萩原雪歩
「環ちゃんがいつも応援してくれたから…私は頑張れたんよ?」
萩原雪歩
「もし、環ちゃんが応援してくれなかったら…きっと、私はここまでこれなかったと思う。」
萩原雪歩
「環ちゃん…いつも、ありがとう。」
萩原雪歩
だから…この時、私は決めました。
萩原雪歩
こんな私を…ひんそーでちんちくりんでダメダメな私をお姉ちゃんと慕ってくれる…。
萩原雪歩
そんな、環ちゃんにお姉ちゃんと呼ばれるに相応しい人になりたい…そう、思いました。
萩原雪歩
「だから、環ちゃん。私の大好きな…いつもの笑顔で迎えてほしいな…。」
萩原雪歩
「そうしたら…私、また頑張れるから…ね?」
大神環
「…うん!たまき、今度は雪歩お姉ちゃんが勝てるように、もっともーっとガンバって応援する!」
萩原雪歩
「…うん♪」
萩原雪歩
見せてくれた…いつでも思い出せる、私を支えてくれた環ちゃんの笑顔。
萩原雪歩
この笑顔を曇らせないためにも…お姉ちゃんとして頑張らきゃ…!
萩原雪歩
だって…環ちゃんには、いつでも笑顔でいてほしいから。
(台詞数: 35)