萩原雪歩
「私のために今日はありがとうございました。」
萩原雪歩
パーティーの帰り道、私はプロデューサーと二人で歩いていた。
萩原雪歩
本当は一人で帰るはずだったんだけど、プロデューサーに送ってもらえることになっていた。
萩原雪歩
どうやらみんなが私の知らないところで気を利かせてくれていたらしい。
萩原雪歩
しばらく二人で歩いているとメールが一件送られてきた。 ....亜美ちゃん達からだ。
萩原雪歩
『ゆきぴょん、兄ちゃんとイチャ×2してたらゴメンね~♪』
萩原雪歩
『はるるんやまこちんがいない今がチャンスだから~兄ちゃんにChu→でもしちゃいなYO→☆』
萩原雪歩
『そんじゃゆきぴょん、ガンバってね~☆』
萩原雪歩
(そ、そんなプロデューサーとき、キスだなんて....恥ずかしすぎてできないよぉ....。)
萩原雪歩
(で、でも亜美ちゃん達も応援してくれてるし....。よ、よし。)
萩原雪歩
「プロデューサー、少しいいですか?」
萩原雪歩
私は勇気を出して、自分の想いをプロデューサーに伝えることにした。
萩原雪歩
「私は、少し前までは本当に臆病でいつも逃げてばかりでした。」
萩原雪歩
「そのせいでプロデューサーにいつも迷惑をかけてばかりいました」
萩原雪歩
「プロデューサーが優しくしても男の人ってだけで穴掘って埋まってばかりで....」
萩原雪歩
「それでもプロデューサーが優しく接してくれて....本当に感謝してます。」
萩原雪歩
「もし、プロデューサーじゃなかったら、きっと今でも男の人が苦手だったと思います。」
萩原雪歩
「その....プロデューサー、私は....あなたのことが....」
萩原雪歩
その時、プロデューサーに人差し指で言おうとしていた言葉を押さえられた。
萩原雪歩
『雪歩はアイドルで俺はプロデューサーだ、お前が言うのはまだ早い。だけど、』
萩原雪歩
『もしその気持ちが変わらなかったら....その時は俺から言わせてくれ。』そう言われた。
萩原雪歩
「....はい、それまで待ってます。....だけど、」
萩原雪歩
私は彼の空いている左手に指を絡めて、いわゆる恋人繋ぎをした。
萩原雪歩
「今日だけは....私のわがままに付き合ってください。」
萩原雪歩
まだちんちくりんで小さな私の、小さな背伸び。
萩原雪歩
でも、この彼の大きな手だけはいつまでも繋いでいたい。
萩原雪歩
私はその手を離さないようにしっかりと握った。
(台詞数: 27)