菊地真
「ねぇねぇ~、せっかくだしみんなで記念に写真とろーよ~」
菊地真
「いいけどさ~、アタシ最近、写真を撮ると、魂が抜かれるって聞いたんだよね~」
菊地真
「やだ~、まじうける、そんな迷信信じてるわけ?」
菊地真
「そんなわけないじゃん!言ってみただけだし~」
萩原雪歩
...お仕事の帰り道
萩原雪歩
...私と同い年くらいの女子校生達の会話が耳に入ってきました
萩原雪歩
...写真を撮ると、魂が抜かれる、そんな迷信・・・
萩原雪歩
...迷信だとわかっていても、今の状況ではあまり聞きたくはない会話ですぅ
萩原雪歩
...Pの事が頭に浮かんでしまう
萩原雪歩
...あの日撮った写真
萩原雪歩
...今は事務所に綺麗に飾られていて、皆、笑顔で・・・
萩原雪歩
...Pも笑顔で・・・
萩原雪歩
...あの日、私は一番間近でPの笑顔に触れることができました
萩原雪歩
...弱虫な私を勇気づけてくれるような、あたたかくて、優しいPの笑顔が、私は大好きで・・
萩原雪歩
...でも・・・あの日の笑顔は思い出すたびに、胸が締め付けられるくらい切なくなって
萩原雪歩
..."最期"の二文字が浮かび上がってくる・・・
菊地真
雪歩!雪歩ってば!!
萩原雪歩
あっ、真ちゃん・・・ごめんなさい
菊地真
謝らないでよ、雪歩!
菊地真
それより、どうしたの?
菊地真
何か考え事?
萩原雪歩
いや、その大したことじゃないから・・・
菊地真
そっか・・・
菊地真
Pのこと、なんだよね?
萩原雪歩
そ、そんなんじゃないですぅ
菊地真
隠さなくていいよ、雪歩
菊地真
ボクは知ってるよ...
菊地真
ボクは知ってるよ...雪歩がPの事を好きなの!
萩原雪歩
・・・
菊地真
否定、しないんだね
萩原雪歩
その・・・えっと・・・
菊地真
いいんだよ、雪歩
菊地真
ボクは雪歩のこと応援してるよ!
萩原雪歩
真ちゃん・・・
菊地真
それに...ボクが気付かない訳ないじゃない!
菊地真
だって...
菊地真
だって...ボクは雪歩の事をずっと傍で見てきたんだから!
菊地真
幸せになってね、雪歩!
萩原雪歩
うん...ありがとう、真ちゃん!
菊地真
それにしても、あの日・・・
菊地真
まさか雪歩の口から「せっかくですし、写真撮りたいですぅ」なんて出ると思わなかったんだから!
菊地真
ボク、驚いたんだからね!!
萩原雪歩
うぅ・・・やっぱりちょっと強引すぎたかな・・・?
菊地真
そんなことないよ思うよ
菊地真
それに、P・・・超鈍感なんだから!
萩原雪歩
...プルルルルルプルルルルル♪
萩原雪歩
あっ、ごめん、私、電話出なきゃ・・・
萩原雪歩
はい、もしもし、萩原ですけど・・・
萩原雪歩
・・・・・・・・・・・
萩原雪歩
えっ・・・
(台詞数: 50)