萩原雪歩
忘れようとした記憶…全てを私はドラマにしケジメをつけたつもりだった
萩原雪歩
たくさんの人に励まされなんとか前に進もうとした。あのドラマを書いてからずっと眠っていた
萩原雪歩
記憶が堰を切ったように溢れ出した。いろいろ思い出し泣きそうになったり笑ったり
萩原雪歩
あのドラマはあそこで終わったはずでした。あのドラマを投稿した翌日、私の働く店にとある人物が
萩原雪歩
それは中学時代の部活のキャプテン菊地真(仮)
菊地真
ありゃ?雪歩?こんなとこで中学卒業以来だね。元気そうには見えないね
萩原雪歩
私はシアターに書いたことを話した
菊地真
そっか。かなり落ち込んだとはあの時聞いてたけど。
菊地真
今たまたま地元に帰って来てるから明後日お墓参りいく?
萩原雪歩
え?でも
菊地真
行かなきゃダメだよ。こうして久しぶりに会ったのもなんかあるんだよ。
萩原雪歩
うん。わかった。
萩原雪歩
それから私は急いで準備した。慣れない手紙を書いたり、何を話そうかとか
萩原雪歩
そして、本日私は箱崎さんに会いに行った。到着すると足はガクガク震えた。
萩原雪歩
私は彼女の眠るお墓に「ダリア」の花を供え、真くんは私を一人にしてくれて話始めたとき
箱崎星梨花
萩原さん?私は星梨花の母です。菊地さんから連絡頂いていて待ってました。
箱崎星梨花
来てくれてありがとうございます。ウチの主人も楽しみに待ってますよ
萩原雪歩
(え?なんで?)
箱崎星梨花
ウチに来てくださいな。たくさんお話してあげてください。
萩原雪歩
私は初めて彼女の自宅に行くことになった。私は緊張しプチパニックになりずっとミリマスで
萩原雪歩
レッスンばかりしてた。ラウンジを見てちょっと和んだり同僚さんに励まされたり
萩原雪歩
そして到着。お父さんはすごく喜んでくれて、私の事は箱崎さんからずっと聞いてたらしく
萩原雪歩
ずっと会いたかったらしい。そして、ひとしきりお父さんが話続けた後すぐに仕事に行った。
萩原雪歩
どうやらわざわざ仕事を半休とって待っててくれたみたい。
萩原雪歩
私は彼女の部屋に一人通された…そこには何十年ぶりかに見た彼女の笑顔の写真
萩原雪歩
そして私は真実を知った。彼女は自ら生きるのを放棄したわけではなかった。毎日のきつい陸上の
萩原雪歩
練習などの疲労と今でいう熱中症…あの当時は水を飲むのを許されない時代
萩原雪歩
学校では学校側が原因不明と言ったため自殺説が…イジメられてたの事実だったみたいで
萩原雪歩
私は彼女の遺影に向かい泣きながら謝った。あの死の知らせを聞いた時ちゃんと向きあって訪ねて
萩原雪歩
真実を聞いていれば…あの時私は受け入れられず逃げ出した。あれから何十年も時を重ねてしまった
萩原雪歩
ずっと来なくてごめん。無理矢理忘れようとしてごめん…
箱崎星梨花
萩原さん。そんなに泣かないでください。星梨花も悲しみますから
萩原雪歩
彼女の母が心配してきてくれた。その手にはプッチンプリンが
箱崎星梨花
娘がよく言ってましたよ。萩原さんはプッチンプリンが大好きですごい笑顔で食べるって
萩原雪歩
そんな事を星梨花さんが?
箱崎星梨花
ええ。食べて落ち着いてください。それとこれを
萩原雪歩
日記?
箱崎星梨花
あの子亡くなる直前まで書いてまして、見てあげてください。いろいろ書いてますから
萩原雪歩
うーん。後で見よう。今はこの何十年の間の話をしよう。
萩原雪歩
私は笑顔の写真に向かい話始めた。彼女がいなくなってから現在までを
萩原雪歩
高校での恋の話や失敗談。就職してからのいろいろな日々の出来事
萩原雪歩
一番驚いてると思うのはアニメばかり見るようになった事かも。と一人で話し続けた。
萩原雪歩
星梨花ちゃん。君がいた時代には考えられないくらい技術が進化して私はいろいろな友達ができたよ
萩原雪歩
アイドルマスターミリオンライブって言ってね。ほら、ドラマが書けるんだよ。私も書いてる
萩原雪歩
信じられないよね。あの頃の私からじゃ。そこでたくさんの友達や仲間に出会ったの。
萩原雪歩
今も毎日お話してるほら、この幼稚園のドラマ書いてる人や、ほらアイドルがたくさんいるでしょ。
萩原雪歩
このアイドル達の誕生日に凄い漫才書く人や、替え歌がすごく上手い人がいてね。
萩原雪歩
今日もその人に励まされたんだ。あとラウンジっていうのがあって、そこにお姉ちゃんって
萩原雪歩
呼ばれる人がいてそこのマスターでね、今日は緊張をほぐしてくれたんだ。そこが今の私の居場所。
萩原雪歩
続く
(台詞数: 50)